蛇喰山は、昭和33年(1958)の狩野川台風で山が二分され一大渓谷となった。
この一体は2800年前の皮小平噴火による噴出物で覆われ、自然侵食の崖や明治期から盛んに掘られた神代杉採掘跡の穴などがある。
狩野川台風の異常な出水のため筏場川沿いの堤防が決壊、穴に入り込んできた濁流にに削られ、山は一晩で分断された。
台風後、山(跡)は自然の猛威を見せつけ多くの見学者を集め、伊豆の昇仙峡とも言われた。
決壊場所は改修され山跡にはワサビ沢が造られ、現在は平和な景色になっているが、ぽっかり空いた谷と断崖は、当時を偲ばせる。(伊豆市の文化財より)
皮子平噴火とは天城山の一部分の平地で原生林があり、直径100mの噴火口がある。
神代杉とは長期間、水や土の中に埋もれた杉材、古代灰のため埋まったものと言われ、青黒く、木目が美しく堅い。工芸品、日本建築の材料に用いられる。
ということで、小生も台風後一ヶ月くらいしてからか、弟と二人で見に行きました。
写真は買ったばかりのリコーフレックス(二眼レフ)フイルムが6×6cmではっきり撮れました。当時給料一ヶ月分位の価格でした。
それを複写したものです。
また2~3年前ワサビの花を見に行ったら、もう草木も生えてすっかり景色も変わっていました。