伊豆市上白岩663にある遺跡です。

この史跡は、今から3000年から6000年前の縄文中期から後期にかけての複合遺跡で、昭和51年(1976)に予備調査、翌年の本調査で大規模な配石遺構が発見された。

 

遺構は環状列石、帯状列石、石組みに分類でき、特に環状列石は極めて貴重なものである。大きな石や長い石を中央に置き、周辺を頭大の石で囲むという、幾つかの単位で構成され、直径12.4mの環状にしたものである。

列石に使用された石は、河原の自然石だけでなく、石皿、石棒などの石器類があり、特殊なものとしては、自然石の一端を亀頭状に研磨したものもふくまれる。

また、4基の住居跡も確認され、石組みの炉、60基の土壙群(墓)や埋め甕なども出土した。環状列石は、その由来がまだ完全に解明されていないが、山岳信仰の祭りの広場、大規模な墓の集まりなどの説がある。