IoPageLockLimit(Windowsレジストリ)の効果 | ふみぃのブログ

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§IoPageLockLimitとは

 よく、IoPageLockLimitの調整ではHDDの性能向上に関係なく、調整は無意味である旨の記事を書かれている方がいるが、これは間違いです。


 この「IoPageLockLimit」は、ハードディスクのキャッシュのような役割を果たすもので、当然、読み込み速度や書き込み速度が向上するわけではありません


§どのような効果が?

 キャッシュのような役割を果たすため、HDDがビジー状態の時、通常は、読み書き待ちのデータがあると、その待機でCPUのリソースも無駄に消費します。それを「IoPageLockLimit」を設定する事により、無駄なリソース消費を防ぎます。


§具体的な効果

①プチフリ対策

 SSDタイプのHDDの場合、書き込み速度が従来のHDDと同等もしくはそれ以下の場合があり、また、制御しているチップセットによっては、いわゆるプチフリが発生します。このプチフリ予防に効果があります。

②処理性能安定化

 最近の機種で、チップセットの組み合わせによってはフリーズが頻繁に発生する機種も存在します。おそらく、ランダムアクセスの制御関連の問題(個人的予想)だと思われますが、このような現象の機器に設定した時にも、フリーズの低減ができました。

③プログラム起動時間短縮

 キャッシュを多くとることにより、windows Vistaやwindows 7などのprefetch(先読み機能)と相まって、HDDへの無駄なアクセスを減らし、プログラム起動時間の短縮も実現できます。XPでも効果が認められました。

④windows起動時間短縮

 これは、CPUのビジー時にある程度先読みする事によって短縮される?のかもしれませんが、下記の通り実験機では、起動時間の短縮ができました。

 ※通常起動時の、windowsロゴが表示されてから、ガジェット表示までの時間

 ■試験機:Tinkpad T61(Core2Duo T7300 +2GBメモリ)

 ■OS:Windows 7

 □IoPageLockLimit(なし):約120秒

 □IoPageLockLimit(8MB):約90秒

 □IoPageLockLimit(16MB):約70秒


 このようにIoPageLockLimitの設定によって、旧機種であっても効果が認められ、また、最新OSでも有効である事がわかります。


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