盛岡情報ブログ|私の好きな盛岡・ユーミンの「緑の町に舞い降りて」を聞きながら… | 盛岡情報ブログ|私の好きな盛岡

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いつかこの季節  たずね来れば  きっとわかるはず

北上川と開運橋
盛岡の玄関口といえば北上川にかかる「開運橋」です。

新緑の盛岡をイメージした曲といえば、真っ先にユーミンンの「緑の町に舞い降りて」が浮かびます。

個性的な歌声と心に残るメロディラインの「緑の町に舞い降りて」
 

この曲は、ユーミンの中期の傑作アルバム「悲しいほどお天気」に収録されている曲

もちろん作詞・作曲とも松任谷由実さん。
 

もしご存知ない方は、下のYou Tubeからお聞き下さい。

♪緑の町に舞い降りて 松任谷由実♪

<歌詞>
輝く五月の草原を
さざ波はるかに渡ってゆく
飛行機の影と雲の影
山すそかけおりる
着陸ま近のイヤホーンが
お天気知らせる囁きが
MORIOKAというその響きが
ロシア語みたいだった

三つ編みの髪をほどいてごらん
タラップの風が肩にあつまる
もしも もしもこの季節
たずねくればきっとわかるはず

あなたが気になりだしてから
世界が息づいてる

銀河の童話を読みかけて
まどろみ 心ははばたく
あてもなく歩くこの町も
去る日は涙がでるわ

セロファンのような午後の太陽
綾とる川面をゆっくり越えて
いつか いつかこの季節
たずね来ればきっとわかるはず

誰かが気になりだしてから
世界が息づいている
新しい笑顔お土産に誰かのもとへ帰る

東北新幹線・盛岡駅

この曲は松任谷さんが、1975年に岩手を訪れた時の印象をもとに作られたと言われています。

今となればコンサートツアーだったのか私的旅行だったのかはわからりませんが

盛岡を訪れるために花巻空港へ降り立ったときの様子が描かれています。

そして2009年3月より花巻空港のイメージソングとして、館内のBGMで流されています。

「ユーミンのりんごの樹」
花巻空港他目的広場・「ユーミンのりんごの樹」左側「シナノゴールド」、右側が「ふじ」の樹です。

2009年4月20日、花巻空港にオープンした新ターミナルビルにて、空港のイメージソング「緑の町に舞い降りて」の歌詞レリーフの除幕式が行なわれました。

式には、この歌を作詞作曲した松任谷由実さんも出席されたそうです。

いわて花巻空港では、『緑の町に舞い降りて』のイメージソング決定から一周年を迎えたことを記念し、岩手を代表する果実であるりんごの樹を、2010年4月18日『ユーミンのりんごの樹』として空港敷地内多目的広場に植樹されました。

ユーミンのりんごの樹

右側のりんごの樹の前には、松任谷さんからいただいたメッセージ入りボードが立てられています。

ユーミンの直筆歌詞レリーフ

また2Fロビーには、直筆の歌詞レリーフが設置されています。レリーフは撮影可能ですのでぜひご覧ください。

開通寺の東北新幹線

彼女が搭乗したと思われる羽田・花巻間の航空便は、残念ながら東北新幹線の開業により廃止となりました。

「海を見ていた午後」の歌詞同様に、この曲でもイメージの違いを感じ、歌詞の中の地名が変えられているそうです。

機内では到着空港の天候をアナウンスしますが、この時は「花巻」とアナウンスしたはずです。

松任谷さんは「ハナマキ」という言葉はロシア語のような気がしないということで、結局はロシア語的な地名の「モリオカ」に変えたといいます。

北上川と岩手山の盛岡風景

ロシアの首都「モスクワ」のように「モリオカ」という言葉の響きが、あたかもロシア語のように聞こえたのでしょうか。

 

当時は現在の快適なジェット機と違い、振動や揺れのあるプロペラ機ですから、少し旅の疲れを覚えたかもしれません。

飛行機のドアを出た松任谷さんは、屋根のないタラップを踏み降りながら

緑広がる岩手の大地と、爽やかな5月の風をとても心地よく感じて

この曲にしてくれたのではないでしょうか?

残雪の岩手山と小岩井農場の一本桜
残雪の岩手山と小岩井農場の一本桜

いつの日か、この新緑の季節にたずね来れば

松任谷さんが感じた“MORIOKA”が、きっとあなたにも届くことでしょう。
 

※参考サイト
記事作成に際し、いわて花巻空港 と キタクラブ さんのサイトを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。