顔合わせの時に初めて台本を頂いて、その場で開いての本読みだったんですが、まず最初に思ったことは「え…私、これ覚えられるの…?」でした。


今までで一番の台詞量、そして初挑戦の手話。


いざ稽古が始まった時、不安のあまり初めてお母さんに弱音LINEを送りました。(今だから言える話)


前回のDVDも拝見させて頂いて、とっっっても素敵な話だなぁと思ったからこそ、何度も再演されている上に今回は大幅リライトであるからこそ、そして弥生という役的にも絶対にやりきりたいと思ったし、プレッシャーもあったからこその不安でした。


なので今は無事に全10公演を終えることが出来てホッとしているのと同時に自分で自分自身に「よくやりきった!」と言ってあげたい。素直に。


なにから書けばよいのやら、という感じですが今の想いをつらつらと正直に書かせてください。






この作品に携わることが出来て、弥生として存在することができて、本当に本当に幸せです。


幸せだなぁっていう気持ちと、有難いなぁっていう気持ちと、まだまだここからだなぁって気持ちをグルグル混ぜたのが今の私の心の中身です。


全10公演、足を運んでくださった皆さん有難うございました。


舞台に立たせて頂く度にいつも思うことですが、やっぱり舞台は観に来てくださる方がいらっしゃってこそ成り立つものですね。


毎公演沢山の方が観に来てくださり、ダブルカーテンコール、そして千秋楽ではトリプルカーテンコール+スタンディングオベーション。


幸せすぎました。

心が震えました。

ぶわぁっと込み上げてくるものがありました。


「人の命って一体なんなんだろう。」

「平和を願うことは悪いことなのだろうか。」

「気持ちが、想いが伝わるってどういうことなんだろう。」


そんな事を考えては心臓をギュッと握り締められたような苦しさを味わい、呼吸が荒くなる、そんな作品でした。


弥生と恵太は大学で福祉の勉強をしていて手話が専攻科目で…、そんな私たちはたまたま出会ったおじいさんによって不思議な体験をします。


きっと弥生と恵太(特に恵太かな?)の気持ちは観てくださっている皆さんの気持ちとピンッとリンクするものがあったんじゃないかと思います。


観に来てくださった皆さんが弥生と恵太のように、戸惑ったり、なんとかしたいって思ったり、悲しくなったり、辛くなったり、なんともいえない気持ちになったりして頂けていたら本当に本当に嬉しいです。


好きなシーンが沢山ありすぎていて、毎公演毎公演あの世界に存在出来るのが楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。


観に来てくださった方はお分かりだと思うんですが、今回段差がかなり急な階段で正直足が重く感じたりもしたし殺陣も無いのに足には青じみがちらほらちらほら!


けれど、そんなの全く、全く苦じゃなくて、殺陣の人たちはもっともっと大変なんだから私がくたびれてちゃいかん!って気持ちも勿論大きかったけれど、なにより楽しかったんですよ、あの世界に弥生として存在出来ることが。


なので今とってもオバスマロスに弥生ロスになってます…。(助けておくれ〜)


「かけがえのない時間」という言葉をよく使っていましたが、本当にまさにそれ。








恵太役の岩崎良祐くん。弥生の相方です。


お会いする前までは一体どんな方なんだろうと、優しい方だったらいいな、と内心ビクビクしていました…が!


実際お会いしてみると、優しい方なんてもんじゃない!優しいの最上級kindestのような、そんな方で、今回の舞台『Over Smile』を無事に終えるにおいて良ちゃんの存在はとてもとても大きかったです。


何度も台詞合わせを一緒にして頂けたからこそ、本番前の緊張に打ち勝って楽しくお芝居をすることが出来ました。


良ちゃんが恵太役で本当に良かったです。


本当に本当に有難うございました!







そしてもう一人の台詞合わせ仲間、リッチモンド役の石井康太さん。


恵太とリッチモンドと弥生のシーンが多かったというのもあり、隙間時間を塗っては何度も何度も台詞合わせをしていました。(時には早回しでやってみたり!)


そしてこの台詞合わせ時間のきっかけを作ってくださったのは石井さん。


ツイッターにも書いたんですが包み込んでくれるような安心感があって、目が合うと思わず笑顔になってしまうようなそんな方。


稽古中も何度も笑わせてくださいました!


本当に本当に有難うございました!







オウ・レイ役の竹石悟朗さん。


初めてお会いしたのは舞台『空想ペルクライム』ですが、その時は日替わりゲストで同じ役だったということもあり、お芝居を一緒にさせて頂けることが出来たのは今回が初めてでした。


稽古序盤にいっぱいいっぱいになっている私にすぐ気づいてくださり「なんか悩んでる?」と気にかけてくださった悟朗さん。


「大丈夫だ。」という魔法の言葉を何度もかけてくださり、悟朗さんの魔法の言葉に励まされている自分がいました。


とっても、とっても、頼もしかったです。


本当に本当に有難うございました!







スー・リイレン役の玉川来夢ちゃん。


カンタータぶりだったので約1年ぶりの共演だったんですが、カンタータの時に「素敵なお芝居をする子だなぁ!」という感想を勝手に抱いていたので今回また一緒にお芝居ができて嬉しかったです。


私の演じた弥生はスーにとって耳であり口であり、だからこそ気持ちを一つに!っていうのが大事だったんですが来夢ちゃんは思ったことや気づいたことをストレートに伝えてくれるのでそのお陰で遠回りすることなくスーちゃんの事を考えることが出来ました。


スーちゃんは、来夢ちゃんは、弥生にとって、私にとって、とっても大きな存在だったよ!


本当に本当に有難う!






レッドエイジの皆さん。


バタク役の青地洋さん。思わず話しかけにいきたくなってしまうそんな素敵な方で、青地さんのお陰で毎日とても楽しかったです。青地さんのお芝居をまたなんとしてでも観たいですし、共演したいです。


ミヤビ役の藤岡沙也香さん。舞台を観に来た私の母も大絶賛の美しさ!さや姉以外のミヤビ様を私は想像が出来ません。美しい上にあっけらかんと、サッパリとしたお人柄で、お話していてとても気持ちが良かったです。


エンブ役の二平壮悟くん。惡の華ぶりなので約3年ぶりの共演だったんですが、共演って最高だな!と、思わせてくださった方です。3年という月日が流れたからこそあの時はこうだったよね〜という話が出来たり。年齢が近いというのもあり刺激を貰いました。


チョウ・ロン役のヒロヤさん。目が合うとあっち向いてホイ!が始まります(笑)勝敗は…ん〜、僅差でヒロヤさんの勝ちですかね?私がミスをしてしまった時に「気にしないで!」と優しく励ましてくださいました。


ブー・チャン役の矢野たけしさん。サイコパスブーチャン(笑)前回のオバスマのDVDを矢野さんから貸して頂いてその時のブーチャンを知っているからこそ、今回のサイコパスへの変貌は衝撃かつ最高!バタクとブーチャンの絡みが最高でした!


リュウソウ役の霜月紫さん。リュウソウがリュウソウすぎて紫さん以外のリュウソウを想像出来ない!そんでもって、最初はめっちゃクールな方かと思ったんですが実際は半端なくお茶目な方で第一印象をバサっと裏切られました(笑)


シュフ総督役の岡村まきすけさん。稽古場からずっと、優しく微笑みながら見守ってくださっていたまきすけさん。稽古序盤のいっぱいいっぱいだった時に「恵太と弥生のシーンが見ていてほっこりするわ〜」と言ってくださってそれが凄く嬉しかったです。






ユーリーブルーの皆さん。


ソロリス役の及川洸さん。とっても真面目な方で、真面目だからこそ洸さん演じるソロリスは魅力的でした。稽古場でもあるシーンで何度も笑わせて頂きました。そして私の中で職人さんというイメージも。本番で使用していたソロリスのジーナの盾は洸さんの手作りなんですよ!


ジーナ役の戸田れいさん。れいさんみたいなお姉ちゃんが欲しい。れいさんの飾らない、お茶目な所がとても好きです。ただ一人の女剣士、最高にかっこよかった〜!シェフでもあるれいさんの料理を是非食べに行きたいです。


レオナ役の大山美音ちゃん。側にいてくださるだけで元気を貰える方です。後、歌がめちゃめちゃ上手!是非教えて頂きたいレベル。日に日に大きくなるレオナ様のホクロに、笑いを堪える力を鍛えさせて頂いていました(笑)


パピコ役の白井安美ちゃん。パピコとペネルペは心を穏やかにする役ですが、あみーごにもそんな力がある。(喋り方の力なのかな?)思わず嬉しくなってしまうような、そんな言葉を自然にかけてくれる方です。有難や。


ペネルペ役の長谷川麻由ちゃん。明るくてフレッシュでありながらも凄くしっかりしている子。ダンス経験が長いだけあってペネルペの踊りも繊細ながら芯がピンっとあって素敵だったなぁ。


ベラルーシ役の神坐慶さん。ベラルーシが最後自分のことを話す時、その瞬間にベラルーシの想いが伝わってきて弥生としてグッとくるものがありました。神坐君めちゃめちゃ身長が高いんですが、一緒に撮った身長差の凄い写真後ほどツイッターにあげるね!






グリーンステイツの皆さん。


ドナルド役の高根正樹さん。劇中のドナルドは血も涙もないような人物で腹が立って仕方がなかったんですが、実際のまちゃ君は、めちゃめちゃ優しい素敵な方で、よくエンブのある台詞のモノマネで笑顔にしてくださいました!



コロンバス役の松田将希さん。ななななんと、福岡県出身なんですよ!稽古の途中で知って高まりました。同じ県出身で同世代で同じお芝居をしている方で、密かに私は沢山の刺激を頂いていました。


ミズーリ役の松村芽久未ちゃん。劇中で、ミズーリを見る度に苦しくて苦しくて堪らない自分がいました。「ちゃんと寝れてる?」「休む時は休みなね!」と、沢山気遣ってくれためぐちゃん。大好き。また一緒にお芝居出来ますように。


メアリー役の夏目愛海ちゃん。メアリーは悪女のような子でしたが、実際のあいみんはTHE 女子!って感じで、思わず抱きしめたくなるような子。だからこそメアリーとのギャップに萌えてる私がいました。嬉しい事に次の舞台も一緒!






そしてタカマツ役の丸山正吾さん。今回ご一緒させて頂けるのをとてもとても楽しみにしていました。沢山の方が口を揃えていうことですが、私も思います。「丸さんは凄い!」全身を引っ張られるというか、目も耳も、手や足の先までもギュッと一つになって丸さんの言葉を受け取りたいっという気持ちになりました。初めての感覚でした。また共演させて頂けるように、あの感覚を味わえるように、もっともっと精進します!






そしてアクション部の皆様。皆さんの存在があったからこその舞台でした。皆さんの存在は、とてつもなく大きかったです。段差の急さも相まってかなりのエネルギーが必要な殺陣、そして早着替え。毎公演バッタバタな中、沢山沢山支えてくださいました。私は殺陣を経験したことが無いのでどのくらいの体力が消耗されるのかは分かりませんが、きっと想像以上だと思います。ただただ、感謝の気持ちを伝えさせてください。そしてアクション部の方の中には演出の久保田さんが先生をなさっている専門学校の生徒さんもいて、歳も私と近い方たちだったんですが、皆さんのキラキラ具合に私もパワーを貰いました。夢に向かって頑張っている人のキラキラが大好きです。私自身もずっとずっとその気持ちを大切にキラキラしたいと思っているし、なんだったらキラキラを通り越してギラギラもしたい。これは共演者の皆さんに言えることですが、絶対にまた皆さんと共演したいです。ちかさん、太田さん、桑田さん、いたるん、もんきちさん、ぴの、ちゃた、ちおりちゃん、ひゅうがくん、れんくん、本当に本当に有難うございました!





そしてウェイトレス役のみやりさん、ゆづきさん、ぴかるんさん、あやさん、今出さん、りんちゃん、少ない稽古期間の中有難うございました。私は日替わりキャストの皆さんと沢山絡ませて頂ける役だったので毎日新鮮でとても楽しかったです!次は、皆さんとがっつりお芝居させて頂けるように精進します。





そして脚本・演出の久保田さん。初日前だったかな、久保田さんがこの『Over Smile』が出来るきっかけになった話をしてくださって、私はその時初めて聞いたもんだからグッときて泣きそうになったんです。大切な大切な作品の一部として生きれたこと本当に嬉しく思います。稽古場で久保田さんから頂いた言葉でとても嬉しいものがありました。(ここだけの話嬉しくて一瞬心がフワッと浮き上がりました)…が!、またご一緒させて頂けた時に「森岡、成長してるぞ!」と思って頂けるように頑張るエネルギーにさせて頂きました。





皆さんへのメッセージも交えたブログになりましたが、なんか書けば書くほど書き足りないです。


それほどに、いろんなことに対する想いが多い。


ただ永遠に書き続けていたらブログの更新がどんどん遅れるので、もう少し書いて終わりにしようと思います。


改めてお芝居が大好きになりました。(これ舞台に出させて頂く度に言っている気がするけども。笑)


寂しい気持ちはまた皆さんとご一緒出来るように頑張るエネルギーに。


あの世界での出来事は、おじいさんのお陰で知ることが出来たあの世界での出来事は、ずっとずっと私の心に残り続ける。


スーちゃんとレイさんが、ずっとずっと笑顔で見守っていてくれますように。


本当に本当に有難うございました。








竹原弥生役 森岡悠





【お知らせ】


🔸舞台「あたしをくらえ。」



日時 : 2018年10月11日(木)〜15日(月)
劇場 : 新宿村LIVE


🔸舞台「私の娘でいて欲しい」



日時 : 2019年4月27日(土)〜29日(月・祝)
劇場 : 浅草九劇


ダブルキャストなんですが、今回私は「ヒマワリ」の方で、なんと…なんと…主演を務めさせて頂きます!

人生初の主演舞台!ご縁に感謝!


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🔸instagram → @morioka.yu