おばんでーす

 

 

先ほど観た2時間ドラマ再放送の

女検事霞夕子(桃井かおりバージョン)の

犯人・星由里子編、最高ー!

 

美しい女であることを利用し

国会議員にのし上がり

数年後、男に見放されて殺害する。

しかも、全裸で外を走り男のもとに行き

殺害し、全裸で逃げていく星由里子。

 

 

ぜひ、観ていただきたい!

傑作です

 

 

 

なんですかねぇ

女性が活躍するには、男性の力が必要なのでしょうか。

 

 

 

 

先日、大企業の社長がセクハラで辞任しましたよね。

身体に触れたり卑猥な言葉を発するなどは、明らかなセクハラ。

それによって相手に不快感を与え、セクハラで訴えることが出来るのは良い社会になったなと思います。

 

 

ただ、今や「髪型変えた?」も相手によってはセクハラ認定だし、○○ハラが多すぎて、なんだかよくわかりません。

 

 

 

 

たとえば、身体に触れない、卑猥な言葉は発しない。

「ルッキズム」はセクハラなのでしょうか。

相手から自分の容姿について言われて不快感があれば、これはセクハラで良いのでしょうか。

 

 

 

世の中は「ルッキズム」にあふれていますよね?

なにを今さら。当たり前だと言われるでしょうが。

 

 

 

ワタシはそういう世界とは離れたいし

自分至上主義なので

太っていようが、たるみがあろうが、どうでもイイんです。

それがワタシなので。

でも、これって自分一人だけで完結する世界でのみOKなんですよね。

 

 

 

社会は違いますよね。

たとえば会社において、容姿で判断されること。

本当にこれがイヤです。

 

 

 

特に若い女性の場合

容姿の美醜で男性の見る目や態度は変わります。

お恥ずかしいことに、ワタシはこのことを理解してなかったんです。

ウソだろうと思われそうですが、本当です。

ヌクヌク生きてきたせいで、本当にわかっていませんでした。

 

 

 

 

大学を卒業し、7月に就職しました。

超氷河期時代で就職はあきらめていました。

 

 

なんとか7月に小さな会社に就職が決まり

最終面接で社長から

「君が入社するから、試用期間の人には辞めてもらう」と。

 

理由は、

「彼女がクライアントの担当者から嫌われたから。だからクビ」

 

 

 

そして、そのクライアントの担当者・林田と名刺交換の際

「morioka55です」と名刺を差し出すと

林田さんは誇張ではなく、口を開けて呆気に取られているようでした。

 

 

それを見た社長は瞬時に会議室から出ていき、ワタシと林田さんは2人きりです。

そうです。

私は一瞬で林田さんに気に入られました。

この初対面の日、2人で2時間以上もおしゃべりをして林田さんは帰って行きました。

 

 

翌日から林田さんは毎日1時間以上、会社に電話してきました。

信じられないでしょ?でも、本当です。

彼はワタシより11歳年上のいわゆる”チョイ悪おやじ”な風貌。

オシャレでブルガリの香水をプンプンさせた男です。

 

 

 

「二十歳の山田花子より、40歳の麻生祐未」

初対面の彼が放った言葉です。

若くてもブスには価値はない、中年でも綺麗ならOKと。

まさにルッキズム真顔

 

 

 

社長はワタシへの仕事の指導を放棄し、林田さんに教えてもらいなさいと言い始めました。

そしてクライアントであるはずの林田さんは、私に仕事を教えてくれました。

毎日の電話は2時間になりました。

 

 

 

ある日、

「君は若くてかわいいし、林田さんは君が好きなんだよ。だから、君はうちで働けているんだ。そうじゃなきゃクビだったよ。

お互い独身で気になっている存在なんだから、君の方から女らしく歩み寄ることをナゼしないんだ」

 

 

と、社長から言われました。

この時まで自分には能力があるから、ここで働けていると勘違いしていました。

入社試験では実技テストもありましたし。

完全なるうぬぼれです。

 

 

 

大人ならそんなこと当たり前で「ふーん」で終わることですが、当時のワタシは悔しくて、ここから抜け出したいと思いました。

これはセクハラではないかと。

 

 

 

その後、この会社在籍中に広告賞を何個か受賞し、転職しました。

 

 

でも、新しい会社では何倍も露骨にルッキズムに晒されてしまいました。

 

 

 

 

入社して半年経った頃でしょうか。

車中で営業の石塚氏が

「俺も男だけど、男ってホント露骨だよな。

(私の)前任者(イヤなBBA)を連れて行った時は、担当者そっぽ向いて前任者の顔も見なかったのに。

宮園さん(私の上司)はホント上手いよなぁ。

55と真珠さん(私の同期)を採用するなんて、ホント考えてるわ~。上手いわ~」

 

満足そうに言っていました。

 

 

 

「は?意味わかんないんだけど」

 

 

 

 

「いやいや、わかるでしょ。見た目重視で宮園さんが採用したの露骨やん」

 

 

 

 

「はぁ?そんなわけないじゃん。経歴で採用してるんでしょ」

 

 

 

 

「そんなわけないやろ笑 宮園さんに聞いてみいや」

 

 

 

上司の宮園氏は、日本のトップメーカーで広報部長だった人。

転職してはじめて彼が採用に携わった部下がワタシと真珠さんの2人でした。

いわゆる「女性を知り尽くした男」です。

 

 

 

同期の真珠さんは、ワタシと真逆の風貌の人。

今でいえば、菜々緒に激似。

ワタシも背が高い方ですが、そのワタシより10cmは高く、足は猛烈に長く、ガリガリに瘦せており、顔は菜々緒と小沢真珠を足して割った顔。

女性たちからは「真珠さんの隣は歩けない」「美しい~」と羨望の目で見られていました。

 

 

 

 


「ワタシって、どうして採用されたんですか?」

 

上司の宮園に聞きました。

石塚の鼻を明かしてやる!とワタシはワクワクしていました。

でも、残念ながら予想は外れました。

 

 

 

 

「可愛かったから」

 

 

 

 

「えっ?かわいいから採用?」

 

 

 

 

「そう。すっごく可愛かった!こんなかわいい子なら、クライアントさんから好かれると思ったから」

 

 

 

 

 

「私の経歴を評価してくれたからではないんですか?」

 

 

 

 

 

「まったくないね。面接で「これが出来ます。あれが出来ます」って言われても、実際に働いてみないとわからないよ。それなら見た目のいい子を採用するでしょ。君よりも立派な経歴の人がたくさん面接に来たけど、企画は華やかな見た目が大切だと僕は思ってるんだよ。今まで、この会社はそう考えていないようだったけど」

 

 

石塚の言う通りや・・・

さらに

 

 

 

「真珠さんの担当は女性メーカーで、あの会社の担当者はスタイリッシュな女性が多いから真珠さんのような都会的な風貌の女性がピッタリだと思った。

君のクライアントは男性ばかりだから、男は君みたいな子が好きだからピッタリだと思った。

クライアントだって、同じ能力なら見た目が良い方と一緒に仕事をしたいと思うのは当然なんだよ」

 

 

 

 

加えて

「社内の営業達だって真珠さんや君を連れて歩きたいでしょ。営業のやる気だって違うんだよ」

 

 

 

 

ぐうの音もでない。

ただのサラリーマンなのに、そんな見た目重視なこと言われるなんて。

女は、特に若い女はこんなに見た目でチャンスの有無まで決まってしまうなんて。

もちろん、男性もそうでしょうが女性の比ではないでしょう。

 

 

 

でも、これはセクハラではないんですよね。

世の中は、社会は、ほぼこの思想で動いているんだから。

卑猥な言葉を発するわけではなく、淡々と”事実”を言っているだけなのだから。

 

 

 

 

これらは15年以上前の話ですが、じゃあ現在は違うのかと言えば、全く変わっていないと思います。

 

 

 

「見た目で選んで何が悪いの?

自分の長所を活かそうとも思わない人間は内勤でもすればいい。君の椅子を欲しがっている人はたくさんいるんだから」

 

そう、宮園にハッキリと言われました。

 

 

 

結局、素直なワタシは長所と指摘された部分を活かして仕事にまい進しました。

でも、活かしすぎて「困ったちゃん」になったのも事実です滝汗

 

 

 

 

芸能人でもないのに、会社という組織において「ルッキズムなんて止めろよ」と言いたいです。

セクハラです!と訴えることも出来ない。



 

 

 

「見た目で選んでなにが悪いの⁈」

悪いよ。

婚活じゃないんだよ。

仕事なんだよ。

チャンスは平等に欲しいよ。

 

 

 

 

今のワタシは女ではあるけど若くはないので、男性から見た目で好意を持たれることは絶対にないと言えます。

少し寂しいけれど、心地良いです。

まぁ、横綱級ボディですからねおいで