学術会議問題の根幹は菅首相の「反教養」「反知性」にある【ラサール石井 東憤西笑】
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【ラサール石井 東憤西笑】#28
菅政権が始まって1カ月。いまだ所信表明演説もないまま総理は外遊に出かけた。国民にこれからの方針、政治のビジョンを説明するのが先だと思うのだが、これでは順序が違うのではないか。
以前はあれほど毎日のように会見していたのに、総理になった途端沈黙するのは、基本的に議論が苦手、あるいは苦手意識があるのではないか。官房長官のときは「批判にはあたらない」を多用し、それ以上の質問をシャットアウトしていた。だが、総理になればそうもいかない。総裁選で石破氏が当意即妙に答えるのに比べ、菅氏はどこかしらおどおどしていた。
■教養とは学歴をすり替えてはいけない
ある知事が「菅総理に教養がない」と言って「学歴差別するのか」と叩かれていたが、教養とは学歴とは関係ない。自らの言葉で自分を表現できない姿を批判したのが真意だろう。
確かに親戚も兄弟も教師であった菅さんは教師になれなかったことで家を飛び出し苦学したから学歴コンプレックスがあるのだという見方もある。
だが私は、コンプレックスではなく「知性」や「教養」を憎悪しているのではないかと感じる。
実務畑で生きてきた菅氏には「理屈ばっかりこね回して実務はからきしできないくせに」という気持ちが、心の底にあるのではないか。この「反教養」「反知性」が今回の学術会議任命問題を生んでいるのではないか。
学術問題で菅政権を擁護する橋下徹氏は「税金を使っているのだから政府が口を出して当たり前」と言う。彼もまた知事時代に伝統芸能の文楽を全く理解せず予算を削減した。
学問や芸術をリスペクトせず統制しようとするのは新自由主義的らしい考えで、そのシンパとして菅氏がいる。学問や芸術の統制はナチにも共通するファシズムの基本である。
時を同じくしてこんなニュースが流れた。NHKがテレビの購入を届け出制にして、テレビを持っている人持っていない人の情報を照会できるようにするよう政府に要請したというのだ。
また別のニュースでは運転免許取得時にマイナンバーと連動させることが決まったらしい。一見バラバラのニュースも全てをつなげると見えてくるものがある。
料金を下げるよう携帯会社に睨みを利かせる菅氏。ハンコをなくし、デジタル庁をつくり、携帯、車、テレビと国民に欠かせないものの情報をデジタルでつなげる。スマホで匿名で政府批判をしたら、次の日には免許が失効し携帯が止まる。そんな日がやってくるかも。
学問や芸術の統制の次は、その矛先が国民にやってくるかもしれない。
(ラサール石井/タレント)
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↑転載(10/23-1)より
★@Holms6
ラサール石井の記事。菅義偉の本質をよくつかんでいる。菅義偉にあるのは学歴コンプレックスではなく、教養コンプレックスである。
学術会議問題の根幹は菅首相の「反教養」「反知性」にある【ラサール石井 東憤西笑】
10/22(木) https:/
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