6月16日。 



家族が揃ったのを見届けたかのように、


 父が天国に旅立ちました。


 入院してから3ヶ月と5日。 


頑張り抜きました。



 とても穏やかに、眠るように、

 天の人となりました。 



 『ありがとう』



 いつも感謝のことばを忘れなかった父。



 70年来の親友のおっちゃんが、


最期にステキなエピソードを教えてくれた。


 『彼(父)は昔からいつでも誰にでも 



 『ありがとう』



 って言ってて、 


 そのおっちゃんも昔製薬会社に勤めてはって、


 その時に薬局に後で行ったら 



 『あのありがとうの兄ちゃん(父のこと)と知り合いか?』 



 て聞かれてたんやで』って。 



 昔から若い時から感謝の人やったんやなぁって、


 見送る最期の日に、ステキなエピソードを聞けて


ほんまに嬉しかった。良かったな。



 昨日、パートナーが白ごはんを炊いてくれて、 


私がお茶碗にてんこ盛りにごはんを盛り上げてたら、 


会館のスタッフの方に驚かれました。 



 たくさんのお花に囲まれて、父は旅立ちました。 



 『パパはいつでものんの味方やから、なんでも言いや』 



 そういつも声を掛けてくれた。



 同性のパートナーがいると分かった時も 



 『のんが一人やなくて良かった』



 と言ってくれた。 



 実家にも 



 『コーヒー飲んでってもらい』



 と、彼女を招き入れてくれた。 



 いつもいつも、応援してくれていた父。


 感謝の気持ちを込めて。


 心から 



 『大好きだよ』



 これからは、お空の上から見守ってて。


 叱咤激励してね。





遺影は、私たちの結婚パーティーに参列してくれた時の、


優しい表情の父にした。 


本当に嬉しかった。 






 てんこ盛りの白ごはんに、


父が大好きだった特大のはちみつ梅を載せて。







 火葬場から見上げた空。 


 父は晴れ男だったのかな。 


朝は大雨だったのに、誰も濡れずに済んだよ。 





 『ありがとう、パパ』