もう少したったら書きます.
泣きぼくろ
目鼻立ちのある 画布に
一点の墨で描かれた
泣きぼくろ
潤んだ表情で 盗まれた華のように
恥じらうことは
きっと 霧に包まれた
丈高い塔に隠された 古風な綴り
切り取られた夜 孤独な闇
幾つもの涙が 星のように堕ちたことだろう
静物と化した 顔の唯一の
黒い華
一つの集中によって生まれた
小さな空中楼閣
病めるものは 病み
病めるものは
病めるものは
病めるものの脳髄を蝕む
病の四阿
死んだ妖精の弔いとして残る
一冊のインクの暗号
泣きぼくろ
蟲が夢見た宝石
磨かれた夜の娘たち
つまり 泣きぼくろとは
邪へ到る道
決して悪とは 書かなかったことを意識して欲しい
地球という大地の上の
黒い星として 誇らしげに振る舞ってもらいたい
堕ちて 堕ちて 堕ちて
いつまでも佇んでいてもらいたい
泣きぼくろを 指で突くと
誰も知らない未開の地が
ただただ 煙に満ちていく
貴方自身が 泣きぼくろに隷属していないとは限るまい
神秘の彩り
自然の刺青
喪に服した皮膚
黒一点
モダン ラジオ 世紀末
女の脚と砂糖水
泣きぼくろは 夜の申し子
乳房と繋がる 姉妹の姫君
故に 月に恋文を贈るようになるだろう
魅せられたものも また
さて 探偵は大団円を迎え
ポケットから 泣きぼくろを取り出すのだった
泣きぼくろの紅茶は 黒い
そして 竜眼より
薫り高い
幾ら貨幣を積んでも手に入れることはできない
泣きぼくろは 人の真なる夜を具現している
君は 君の価値を忘れている
気付かない振りをしている
それこそが より深い罪へと
私を招く
香りかもしれない
Mのギャンビットは応じられない
薄暗いアスファルトの上で、
私は昂っていた.
酷く、雪が降っていた.
傘もささず、私は立ち尽くしていた.
触れれば溶ける、刹那の結晶がいやらしい.
肢体を縫う、黒いセーラー服は肉に食い込む.真っ赤なスカーフが蔓草のようだ.間違いなく少女の服装だ.
静かに、だが確実に早足で歩く.走るなんてことは、許されない.両脚は黒曜石のような繊維に覆われ、身も心も引き締まる.
誇って歩いてはいけない.イケナイ.
頭と腕の一部しか肌を露出していない.それは礼儀だ.
冷たい風が吹く、長い黒髪が乱れ、一瞬、私の顔を隠した.何かに羞恥心を抱いているような振る舞いだった.
私は頭の中で、向こう側からやって来る、学生服の一団を殺した.遅効性の毒を口づけで注ぎ込んでゆく.明朝に彼等は息をひきとるだろう.
先刻、人いきれが激しい路面電車の中で、ニキビ面の中学生にまだ硬さも残る乳房を、真正面から、腕を伸ばして、両手でギュウと握り締められ、思わず一声、
「ア」
と甲高く喘いでいた.自分でも、なんて淫らかしら、と恥じ入った.顔が蕩けそうになっているのが窓ガラスでわかる.その間に少年は包皮が残る男を、私の脚に擦り付けていた.
その触感が堪らなく、
「ああっ」
わざとらしく叫んでしまう.その瞬間、少年は放出していた.黒いタイツに白い粘液が、大量に撒き散らかされていた.その臭いが私を狂わせた.右手を付着した部分に押し当て、塗り込むように動かした.生暖かい液体は、脚全体にこびり付く.掌に広がった粘液を、大きく首を振り、ベロリと一舐めで、味わった.辛味が口内に充満する.舌でたっぷりとワインの試飲のように音を立ててから、飲み込む.その様子を車内の男性全員が凝視していた.
娼婦のように演じることはできただろうか.
私は自涜さえしたことはない.
降車してから、しばらく惚けている.反芻している.
胸に蝋燭があるのなら火がついたようだった.
そんな私に雪が降り積もり、黒と白と赤の奇妙な人形のようにしてしまっていた.それが本当の私の姿なのかもしれない.
逞しいトラックが車道を駆け抜けて行く.とても雄々しい.未発達な私の肉体で、それを受け止めたかった.清く正しく綺麗な私が、車に轢き殺される.
制服はもう雪で滲んでいた.スカーフを巻き直し、溜め息を吐く.制服の雪を払う.そして、祈る.
もっとも無骨なトラックがこちらにやって来る.
男なら誰でも弄くりまわした後、ねぶり、男を突き立て性交したい、と感じる、私の清潔な靴や、敏感な爪先や、締まった脹ら脛や、食欲さえ抱かせる太腿や、誰にも見せたことない陰部や、細い腰や、張りのある尻や、柔らかい腹や、敏感な乳房や、絞め殺すにはうってつけの首や、端正な顔や、慎みを知る頭や、匂い立つ黒髪が弾け飛ぶ.
あまりの刺激に見ていた学生服の一団が、白い液体をズボンの中に漏らしているのが分かる..
私は信じられない絶頂に落ちて行く.
天国への門に、吸い込まれる.
女に産まれてきて本当に良かった、とさえ思った.
それにして、も、おめざのチーズケーキを残すのではなかったわ.
森野さんのお弁当
深々とした教室の一角で.
あの孤独な、黒い瞳を髪を脚を制服を、食べる歓喜に浸らせる昼休みの祭り事.私は机から、ゆっくりと無骨なお弁当箱を取り出し、恋人のように抱き締める.
放課後まで降り続けるかもしれない雨のことなど、一切を捨てる.
そう、一切を捨てる.
蓋を開ければ、ホラ、ね.
ご飯の代わりに、活きの良いダンゴムシが手脚を動かし、蠢いている.それを、少しの動作で丸くさせるのは容易いことだ.玉になった虫に、雨の地下鉄のトイレで収集した、殿方がお小水をした後に滴が垂れる位置のタイルを盗み、粉にした「ふりかけ」をかけていくと、思わず心だけ笑ってしまう.
おかずの使用済みコンドームには、タンポンをしっかり煮詰めて作ったソースがからんでいて、私の鼻孔をくすぐる.痰壷に一晩漬けた蛾と蜘蛛のつけあわせは上手く出来上がっているのだろうか、杞憂であることを祈る.
サナダムシとラフレシアを和えたサラダスパゲティは、今回で一番の自信作だ.チャバネゴキブリがみっしり詰ったオムレツは子供の時からの大好物.デザートのカマドウマのプリン蒸しは堂に入ったモノである.
水筒の中で、中年の油染みた男性の痔瘻からでた膿が冷やされ、飲み干されるのを待っている.
深々とした教室で、いつも一人.
窓際から藍色の空を眺め、鯨の骨で作った箸を手に取ると、
やはり一人だと胸を撫で下ろすのです.
そして、ただ祈る。
私は祈りです.
お兄様へ
栗山千明
(1)大家族篇
一家団欒の晩ご飯も過ぎ、和気あいあいの江黒さん一家.
おや? 年少さんはオネムですねー.お父さんは工場の仕事お疲れ様.お母さん片付け頑張って.長男のタモツくん頼りになる存在になってきたんじゃないですか? 長女のミナミちゃん調理師学校卒業おめでとう.
その時、外開きのはずのドアを蹴破って現れる栗山千明.
「ハーイ」
ニッコリ笑顔でお茶の間の入り口へ.
「あー! マキアーズのお姉ちゃんだー」
「キレーイ」
「アロエヨングルトしっかり喰ってっか?」
「あら、まあ! 蹴破っちゃだめんだあ.チアキぢゃん」
「オレ、ファンッス.ホントッス.超サイン欲しいっス」
近寄る小学生男子の顔面に、鉛を仕込んだ爪先が飛びます.
「ギャッ」
そのあたりの子供達を蹴り殺す度に、
「即死.即死.即死」
と呟く栗山千明.
タモツくんの頭を手刀で割り.
「超即死」
ミナミちゃんを扇で首チョンパ.
「超即死2」
怒号と悲鳴の江黒さん一家.それも束の間.
残るはベビーベッドのマリオくんのみ.
首に手をかけ少しだけ締める栗山千明.
「窒息死? ううん、即死」
柱に叩き漬けられます.
「ど、どまらねぇど撃つど!」
金八の訛りの強いお巡りさんが登場.
栗山千明は振り返ります.その時、髪の毛に懸かる力はマッハ五千.真空波で真っ二つのポリス.
出口に歩きながら栗山千明は一言、
「ハラゴナシニニモナラナイワネ」
なぜか片言の日本語で感想を.
ありがとうございあしたーッ!!!
(2)焼き鳥屋篇
北千住しょうべん横町の夜は長く熱い.
栗山千明とボク二人だけの七十二次元征服電撃作戦『チアキ』の作戦会議中(耳だけ露出した鉄仮面を装着し正座のボクに向かって拡声器のボリューム最大で語られる素晴らしい作戦の数々.ボクの耳に補聴器まで).が、やって来た客の一言で栗山千明に火がついた!
「ツクネ二本! シオで!」
「あ? カッチーン」
吸い込まれるようにGOGOボールは客の頭に直撃.弾ける音がボクには聴こえる.
「敬意をはらえ.ツクネはタレで喰え.タレで.許さない」
静かに詔をお出しになりました.
「で、オマエはタレか? シオ? どっちで喰う?」
鉄仮面では喋れません.どうせ食べることだってできるわけがありません.
「ふーん.オマエもそっちなんだ?」
何かが決まったようです.
ボク殺されちゃうのかなあ?
バンザーイ! バンザーイ!! バンザーイ!!!
(3)目指せ甲子園篇
いつにない緊迫に包まれた帝京野球部一軍の皆様の練習風景.
ピッチャーマウンドに奇怪な投球マシン.
バッターボックスに赤バット片手の栗山千明.
「お願いしヤース!!!」
投球されるのは赤ちゃん.
栗山千明の赤ちゃんノックだ!
マシンは次々に赤子を配球していきます.
スコン、スコン、スコンと気持ちいい音とともに、あの世へ返される赤ちゃん達.念仏を唱えながら必死に捕球する野球部一同.
「この球取れなかったら、オマエらダルマ決定」
栗山千明は予告ホームランポーズをしたあと、流れるように場外へ大ホームラン.赤ちゃんポストに大命中.
押忍!
(4)テレビ番組篇
もし栗山千明が細木数子の番組に出演が決まってしまったら、、、、.その時のネットの盛り上がりぶり.
もし『オーラの泉』に出演し美輪明宏に向かってガン見してしまったら、、、、.神々の領域、、、、
もし『お笑いウルトラクイズ』の『人間性クイズ』でどんな役を担当する気なのか? 地上波初スナッフギャグ?
ファック!
(5)ジャンプ長期連載漫画篇
ジョジョ第八部の主人公が、誰がどう見ても栗山千明そのもの.
両さんを一睨みで石化、最終回にさせる栗山千明大明神.
ついでにDSとかもう関係なく萩原を殺し連載終了の『バスタード』.
セラヴィ.
(6)裁判官篇
三人の男が喧嘩をしておる.見苦しいじゃありませんか、イイ歳こいた大人が.まったくガキじゃああるまいし.
そこへ来たのが栗山千明ときたもんだ.
「名を名乗れ」
三人神妙に名乗ったね.
「大江健三郎」
「宮崎駿」
「松坂大輔」
その時、栗山千明はこう言った.
「得意分野で勝負しろよ.制限時間二秒」
慌てる三人もなんのその、栗山千明はこう締めた.
「オマエら、とりあえず全員死刑.打ち首獄門」
の一幕.
おわりがとおうございます.
(7)神田うの篇
センパイ面して利用してんじゃねぇよ!
ダメだこりゃ.
(番外)
栗山千明が「私は神」とまで言ってしまったら、、、、
えッ! 修学旅行を地獄電車で!?
残虐のための残虐!
それが「地獄電車」だ!
退屈な日常を吹き飛ばすために、何年かに一回または三日続けてやって来る、性質の悪い電車です.
混雑してる時が危ない.
何のアナウンスもなくやって来る.
先頭車両の両脇に大きく長い回転カッター.しゃがむか、跳ぶかでしか回避不可.勘の悪い乗客は切断される.
工夫を凝らした各種ドア.開いた瞬間無数のナイフが飛んできたり.高速で開閉を繰り返す牙のドア.乗客が自力で開けるしかないドアには高圧電流.車両ごと爆発する時もある.難しい質問を解かないと食い殺すドア.弱みを絶叫しないと開かないドア.レイプドア.痛みを伴うドア.
車両内の床には多数の地雷.または罠.致命的ではないものもある.
座席に針山.ミンチになっちゃう機械.ブーブークッション.座った途端に糜爛性ガス噴出.糞.手かせ足かせ強制.纐纈布.各種の踏み絵.落とし穴.安全なのもあり.
テカワには塗り立ての漆.お袋のおっぱいの温度.波紋.テレポーター作動.ギロチンの仕組みのもの.テカワに絡みつか悶死.淫獣の触手.ダチョウの足.カツオノエボシ.普通のもある.
車両内には各種の生物、虎、鰐、黒後家蜘蛛、サソリ、巨大蛾、マラブンタ、蛇、スカイフィッシュ、3メートル宇宙人、モスマン、幻影旅団、遠隔自動操縦のアレ、野良人、殺人淫楽症患者、クビになった親方、ケロヨンクラブ、袖引き小僧、有名大学ラグビー部、和田さん、罪を贖った東君、外山とかいう人、マンソン、実は生きていたケネディ、実は生きていたカート・コバーン、キムタク一家、タモさん、元CCガールズ、楽太郎、Tバックスのリーダー格は霊感強いよ覚えておいて!、ゾンビ(走る系).
車掌さんが切符を切る変わりに一人に一発ずつダムダム弾を撃ち込んでいく.
等身大フィギア!? いや、殺人ロボット.ラムちゃんが、綾波が、ミンキーモモが、ララアが、亜美ちゃんが、ちよちゃんが、ロビンマスクが、ルイージが、セフィロスが、ホリエモンが、猪木が、デビルマンが、薔薇様が、こなたが、タローとジローが、チャトランが、ハルヒが、栗山千明が、REXが、シベリア超特急が、映画版「神山」が、映画版Lが、殺戮マシンとして襲いかかってくる.全員白目.
次の停車駅へのアナウンスは耳栓なしだと鼓膜を破る音波.平山夢明と稲川淳二の怖い話しがノンストップ.筒井康隆の気持ち悪いのも.
窓から見える駅名は「葬式」「墓場」「火葬場」「三途の川」など.不気味な長髪少年が含み笑い.砂をかける意地の悪いババアや泣き叫ぶジジイなども.
車内の照明は原色で一定のリズムの点灯を繰り返す.モニターには見るに堪えない映像が複数流れる.
一度乗ると山手線を二週間回る.
最終的には宇宙へ続く線路から天へ旅立つ.メーテル役はアニータさん.車掌さんはゴーリータッチ.クレアに須藤元気.コンピューターの声は日高のり子.
子供の考えることだなー.
誰も乗らないって!
漫画にしたら面白いかも.古き良き怪奇少女漫画なタッチで描いて欲しい.
こういうこと書いてると凄く楽しいです.マル.
マル~(やっぱり矢崎さんのほうがいいって)!
