野瀬干瓢、機械剥き開始。 | S30Zリビルターのブログ

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お早うございます!


遂に育てていたフクベを剥く時期がやってきました。


テレビを見れば‘天候優れず’のお天気表示。なかなか剥く機会がやってきませんでしたが、梅雨明け近くなり、曇っても雨が少なくなってきています。


やや薄曇りの空を見て、

「おーーっし!いっちょ機械動かそうか!!」と言って、まず畑へ野瀬干瓢を収穫。




収穫したての野瀬干瓢。その隣にあるのが、真岡市久下田近辺の古物商で購入した、大昔の干瓢剥き機。

最初の加工はこの機械で行います!




例年よりも、干瓢剥きの時期が遅れました。春の冷え込みの影響は出てしまいましたね・・・。

沖縄旅行以降に、干瓢剥き作業シーズンになるのでは?と思っていましたが、当たりました。


それでは加工します。再生した機械、無事復活成るか?





復活!野瀬干瓢がいい感じに剝けています!!


まず最初は、実の一番上の部分から。木製の円盤を使わず剝ける部位です。

新しく新造した手鉋・自作の銅で出来た軸受。ちゃんと機能しています。


では、残りの部分も加工します。




スイカ包丁(または白菜包丁)ですっぱり実を切ります。大きい輪切りには、




輪切りのサイズに対応した専用の固定具を。

輪切り干瓢を挟むようにして使います。(A)は大きい輪切り用。(B)は小さい輪切り用です。





木製の治具も機能しています。お仕事の機械として、何十年ぶりの復活になりました!




修理を生業にしている私。


壊れかけている物を復活させ、本来の機能を取り戻した姿を見るのが何よりの楽しみです。

いくらか使えるところがまだ残っていれば、まだまだ機械として生きれる。


直した機械がそう言っているような気がします。

そうこうしているうちに、実を無事に剥き終えました。




昭和の初期頃にはこの手の機械が使われなくなっていったようです。別の機械が登場し、お仕事の機械としての出番がなくなって、暫し眠りにつきました。

昭和・平成、令和。


令和元年に、この機械はお仕事の機械として現役復帰!





この風景も1年ぶりですね。夏の白いすだれです。




同時にこの機械も登場させます。名前は‘兼井200’。




やっとの思いで手に入れた本格的な機械。電動式 干瓢丸剥き機です。

奈良県の方から購入しました。

出品された方のお爺さんが、10年前まで使われていたそうです。

お爺さんが大切に使われていた機械です。大切に末永く大切に使わせていただきます。



出品された方に対し、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます!


錆を落とし、動かすところにはシリコンオイルを塗布。いつでも使える状態にしていました。

2つ目の野瀬カンピョウはこちらで剥きます。




まず最初に外の皮をむきます。これも栃木の干瓢農家の方が自作された専用のピーラーです。


切れ味は抜群です!!



さあ、機械を動かし、野瀬干瓢を丸剥き機で剥きます!



機械は実に使いやすく、綺麗に剥いてくれました!


10年ぶりの機械加工。野瀬干瓢を、関東の丸剥き機で加工が出来ました!




機械剥きは、本当にすぐ。一気に剥いてしまいます。これは大変便利です!




私の家でも野瀬干瓢を剥く時期がやっていました。


頑張って加工をしてまいります!!