~人種差別の痛みと心の回復への道~

 

♦はじめに

 

スペインで暮らしていたある日、私は一生忘れられない出来事に出会いました。

それは、「人種差別」という

あまりにも冷たく理不尽な現実でした。

それは私だけではなく

何の罪もない幼い息子にも向けられました。

 

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♦公園での出来事

 

息子がまだベビーカーに乗っていたころのこと。

私は近所の公園へ息子を連れていき

他の親子たちがいる遊具の近くへ

向かいました。

その時、ひとりのスペイン人の母親が

私たちに向かって吐き捨てるように言ったのです。

 

「お前の子供とは遊ばせたくない。」

 

一瞬、何が起きたのか理解できませんでした。

からだの血の気が引いて

言葉を失いました。

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♦涙の中で息子がくれたもの

 

私はベンチに座り

涙が止まらなくなりました。

なぜこんな仕打ちを受けなければならないのか?

 

そんな私のそばで、まだ幼い息子が

一生懸命に私を慰めようとしてくれました。

母親である私が泣いている理由がわからなくても

彼はその小さい手で

私の心に触れようとしてくれたのです。

 

その時、心の奥で強く思いました。

 

「この子を守るのは、私しかいない。」

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♦その後の私の選択

 

それまでにも、私は何度も人種差別を経験してきました。

でも、その中でこの出来事が私にとって

一番ショックなことでした。

 

その日を境に、

私は、スペイン人に対してますます心を閉ざしてしまいました。

 

そして、息子の将来に不安を感じ、

「私と同じような思いは、絶対にさせたくない。」

その思いが心の中に強く残りました。

 

私にとって、自分が傷つくことよりも

息子が傷つくことの方が何よりもつらかった。

だから私は、子供を守るために

自分にできる事を模索し始めました。

 

この頃の私は、とにかく「息子を守る」ことに必死でした。

 

気付いた時には、私のあばら骨がくっきりと浮き出るほど

やせ細っていました。

不思議なことに食欲はありました。

むしろ人一倍食べていたほどです。

それなのに、どんどん痩せていった。

今になって思えば

それだけ心と限界を迎えていたのだと思います。

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♦心理セラピーを学んでわかったこと

 

人はなぜ差別をしてしまうのでしょうか?

私が心理セラピーを学んで辿り着いた答えは、

 

「それは“本当の自分の意志”ではなく

親や社会から刷り込まれた“観念”によるもの」

だということです。

 

多くの人はそれに気づかずに生きています。

「これが正しい」「こうあるべき」という信念は

もしかしたら自分で選んだものではないかもしれない。

 

また、他人をジャッジし、傷つけるような言動を取る時

実は一番傷ついているのは、その人自身なのだと私は思います。

 

誰もが本当は「愛されたい」「受け入れられたい」と願っています。

だけどその愛を自分に向けることができないまま、外に向かって傷をつけてしまう。

 

だからこそ、自分の心と向き合うことが大切なんです。

外の世界を変えるには、

まず自分の内側と繋がることから。

それが、私自身の体験から得た、深い気付きでした。

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♦読んでくださったあなたへ

 

あなたが信じている「自分らしさ」は

本当にあなたの心から湧き出たものですか?

 

それはもしかしたら、親や学校、社会から刷り込まれた「こうあるべき」かもしれません。

でも本当のあなたは、もっと自由で、もっと温かくて、もっと愛にあふれているはずです。

 

どうか、こ自分の心と深くつながってみてください。

「本当のあなた」を生きることが

あなた自身と、そして世界を優しく変えていく一歩になるはずです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました💖

 

あなたの心は今日も何かを何かを伝えようとしています。

 

心の回復セラピー|心理セラピスト Rico