2017年8月6日

 

 2017年1月15日頭部大動脈瘤破裂によるくも膜下出血発症から約7ヶ月の間に緊急開頭手術と頭蓋形成手術、VPシャント設置手術、リハビリ転院、と目の回るような入院生活も今日で退院となった当日。

 

 前日からリハビリチームの先生方や担当看護師と主治医が順番に病室に挨拶に来てくれて、すっかり涙もろくなった私はティッシュを空にする勢いで泣き通しておりました。

 

 そして入院中の一時期に少しだけ鬱気味になった時にお世話になったカウンセラーの先生と高次脳機能障害リハビリでお世話になった言語聴覚士(ST)の先生が一緒に病室に来てくれて、もう最初から泣かせにかかってくるのですが、思い出話を語り合ってるうちにミイラ取りがミイラになるように先生たちも一緒に泣いてくれるので、

担当看護師が心配するほど皆で別れを惜しんだのでした。

 

 妻が退院手続きを済ませている間に身支度を整え、登山でも行くような大きなリュックを背負い、ナースステーションへ挨拶を済ませ、杖を突きながらそそくさとエレベーターに乗り込むと、最後の最後まで厳しいリハビリを施してくれた理学療法士の先生が閉まりかけたエレベーターに駆け寄ってきて

「morinopaさん!退院おめでとうございます!本当に!本当にお疲れさまでした!!」と目に涙を浮かべて言ってくれたのですが、もうすでに号泣してる私は

小さな声で礼を言うのが精一杯で、逃げるように病院を後にしたのでした。

 

 あれから4年近く、急性期、回復期、生活期と、素晴らしい二つの病院と頼もしい医療スタッフに恵まれて今もこうして生きていられる事は決して当たり前の事じゃなくて尊い事なんですよね。