絵画は美術館で見るだけでは意味がない。
所有する。そしてその波動を感じる。
全てそう。
本も音楽も借りたら意味がない。
自分でお金を出して持つ。所有する。
重みを感じる。
重力を感じる。
波動を感じる。
人間にとって芸術とは何か?
魂・命との対話であり祈りである。
万葉集にしてもベートーヴェンの音楽にしても
良いものと向き合うと、本当に疲れる。
死ぬんじゃないかと感じるほど。
魂が揺さぶられる。
例えばクリスマスソングは明るい。お祝いムード
だから疲れない。
クリスマスソングは芸術というよりは飾り。
執行草舟氏がイシキカイカク大学の講座でおっしゃっておりました。
ニアンスが違っていたらすみません。
音楽は、心理の破れを通して我々を神へと導く
中世の神学者である聖トーマス・アクィナス
「憧れ」の思想 より
執行草舟氏
日本の文化においては能がミサの通底するものを持っていると私は感じている。
との文章もありますが
能と歌舞伎の違いも講座では話されていました。
「憧れ」の思想 の中でふと目に入った言葉があります。
航海することが必要なのだ、
生きることは必要ではない
ポルトガルの航海王 エンリケ王子
講座ではありませんが、雰囲気はこちらから。
こちらはhttps://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2769
より
絵でも書でも、本当に誰か好きになってくれる人がいたら、たとえば山岡鉄舟の書を睨みつけていると、山岡鉄舟という明治維新で燃えた一人の武士の魂が、絶対乗り移ると僕は思っています。そうしてほしいというのが、僕が集めてきている理由です。
――なるほど。魂が乗り移るんですね。
執行 本当のものは乗り移ります。僕はこれを『万葉集』で体験しました。そして乗り移る力があるものを僕は「呪物」と呼んでいます。
「神に捧げる」という意味の呪物です。呪物として「芸術の力」だと僕は思っています。
逆に乗り移る力がないものは、芸術ではなくただの「物」です。
芸術と呼ばれるものは、乗り移る力がある。だから怖いのです、悪いものだと。
僕は反対に、「日本人の魂」が乗り移るものを集めているのです。僕が集めた芸術作品を好きになってもらい、ずっと眺める。写真でもいいから眺めていると、その人の日本人としての魂が乗り移ってくる。そう信ずるものを集めています。
その代表が、絵だと安田靫彦、書だと山岡鉄舟と白隠です。禅だと白隠。山岡鉄舟は最後は宮内庁の役人になりましたが、武士では山岡鉄舟の書が一番素晴らしい。彼の書と真剣に対峙する、あたかも会話するように対峙すると、書の魂が乗り移ってくるのです。そうすると日本人の場合、必ず武士道の精神が甦ってきます。武士道を素晴らしいものと思うように必ずなります。最低でも、そうなる。
人間にとって芸術とは何か?
魂・命との対話であり祈りである。
ぐっとくるメッセージです!
以下も執行草舟氏の記事です
人生は悲哀、悲しみ、苦しさそういう負から始まる。負から始まるとエネルギーになる。|https://ameblo.jp/morinootoya/entry-12561056861.html