森のかけら・ブログ

森のかけら・ブログ

愛媛県松山市で、世界中から集めた240種類の木で作った「森のかけら」を作っている材木屋です。端材を捨てるのがもったいないというケチ根性と、世界中の木を見てみたいという好奇心から生まれました。「森のかけら」HPより、日々のブログを抜粋しています。

「世界中の木を見てみたい!触ってみたい」という材木屋の好奇心と「端材を捨てるのもったいない!」というケチ根性から「森のかけら」は生まれました。
木は人間のためだけに生まれてきたわけではありません。それでも縁あって巡り会って木は無駄なく大切に使い切る。それこそ、骨までしゃぶって使うくらい の心構えが大切です。大五木材ができる事は、木の特性を最大限に生かし、無駄なく適材適所に使い、木の魅力を引き出すことです。知れば知るほど木の世界はとても深く面白いものです。木の物を使うことは木を理解することの第一歩です。 「木を使う喜び、木を贈る楽しみ」・・・私達も木のファンです。
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さて、映画産業と木材産業の斜陽度の比較が終わったところで、改めて巨匠リドリー・スコットの待望の新作『プロメテウス 』について。リドリー・スコットにとって、実に『ブレードランナー』(1982年)以来となる本格的SF作品となるわけですが、御年75歳の監督、よくぞこのジャンルに関心を示していただいたものだと感謝。以前から、リドリー・スコットが再びメガホンを取って『エイリアン』の前日譚を撮るという話は浮かんでは消えていた「都市伝説」でしたが遂に実現したわけです。

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しかし、「すでに私はSFの分野には興味を失った」旨の発言をしたりして、ファンをヤキモキさせていました。『エイリアン』、『ブレードランナー』というSF映画の金字塔を打ちたて、やり尽くした感があっても当然。かの黒澤明でさえ、晩年は馬が疾走し刃を打ち鳴らす合戦シーンを廃し、人間ドラマに力点を置いたように人の視座も年齢とともに変化するもの。もはやリドリー・スコット版『エイリアン/前日譚』は幻かと諦めかけていたところでした。75歳の巨匠の見つめるSF映画とはいかに・・・?!

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日本公開が8月24日に迫り、次第にその情報やら予告編が露出されるようになるのは、嬉しいようなまだまだ観たくないような不思議な気持ち。ものづくりにも言える事ですが、企画を練っている時が一番楽しく、いざ商品を作り始めてしまうと、自分の居場所がなくなってしまうような不安がつきまといます。自分の掌の中で転がしているうちが楽しい・・・のでは拡がりもないのですが、これも性分ですから仕方ありません。『プロメテウス』、なるべくピュアな状態で受け入れたいと思います。

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『プロメテウス』のオリジナル『エイリアン』と並んで私にとってのSF映画の金字塔が『遊星からの物体X 』ですが、何とこちらも前日譚が撮られ8月4日に公開が決定。ノルウエー南極基地で起こった惨劇の3日前に何が起きたかを描いているらしいのですが、こちらもオリジナルの公開は1982年。実に30年ぶりの続編(?)という事になります。こちらは残念ながら、前作の監督ジョン・カーペンター が登板という事にはならなかったようですが、現地のチラシからも相当のシズル感が漂ってきます!この両作に限らず、過去の映画の前日譚がいくつも作られるようになったり、リメイクなどが撮られるようになったのはオリジナルストーリーの枯渇、創作活動の怠慢?一方でリドリー・スコットのように自らが再び同じ作品を撮り直すのは、どういう心境の変化なのか、オリジナルに手を入れる事が出来るのはそれを作った本人のみに与えられた特権。それを見極めるべく、心して8月24日を待つべし、待つべし・・・!

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昨日の「オリジナル」についての話の続きです。あと1、2ヶ月後がとても待ち遠しいのですが、それは私が汗っかきで夏が苦手だからという理由だけではありません。待ちに待った2つのSF映画の封切が待ち遠しいのです。そのうちの1本は、外国の現役映画監督の中ではもっとも愛してやまないリドリー・スコット監督の最新作『プロメテウス』が8月24日公開です。これはSFゴシックホラーの金字塔『エイリアン』の前日譚でもあります。そこには、人間が知ってはならない「人類の起源」があった・・・!

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『エイリアン』はその後、スピンオフも含め7作が作られ、新しい才能を発掘してきました(第2作監督・ジェームズ・キャメロン 、第3作監督・デヴィッド・フィンチャー 、第4作監督ジャン=ピエール・ジュネ )。それぞれの独特の解釈で新しいエイリアン像を作り上げ、特に第2作は以後の「エイリアン」モノに多大な影響を与えた傑作ではありますが、やはり個人的には第一作の衝撃が忘れられません。公開当事(1979年)は大ヒットしたものの、カルト的な評価。

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なにせこの年に公開された映画といえば、「ディアハンター」、「スーパーマン」、「ロッキー2」、「マッドマックス」、「チャンプ」、「天国から来たチャンピオン」、「太陽を盗んだ男」、「あヽ麦峠」等々、歴史に名を残す名作揃い。当事はまだ邦画のシェアが50%を超えていましたが、その後10年で立場は完全逆転。邦画受難の時代を迎えます。時はスピルバーグの絶頂期、その頃邦画の興行収入をリードしていたのは「ドラえもん」などのアニメ。その後およそ3倍近く開いた差は、2000年代半ばから宮崎アニメによって奇跡のV字復活を果たします。

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まったく分野は違えども、木材業界もかつての興産材繁栄の時代から一転、昭和30年に94.5%まであった国産材自給率は、昭和45年に50%を割り込み、その後は衰退の一途。近年の国産材への追い風を受けて少しずつ盛り返してきてはいますがそれでもまだ30%に待たないのが実情。私は輸入材否定派というわけではありませんが、国産材に愛着を感じていないわけではありません。国産材が増えればそれに越した事はないのかもしれませんが、その立ち位置はそれぞれの企業の考え方次第。

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学校などの大型公共事業でも国産材が広く使われるようになり、一般にも国産材を使う事に意義が浸透し始めていますが、その出口は建築だけではもはや限界があります。建築における適材と森の現状とに少しずつ隔たりが生じてきて、精度・品質ともに更に厳格化される建築材というカテゴリーでは消費されない「森のめぐみ」をどう活用していくのかという事がこれからの命題かと考えます。話が脱線(?こちらが本流・・・)しましたので、明日はもう一度映画の話に引き戻します。

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何か新商品を作って発表させていただくと、必ずといっていいほど尋ねられるのが、その「オリジナリティ」について。「過去にこういう商品はなかったのですか?」、「おたくのオリジナル商品ですか?」、「類似商品はありませんか?」、「この発想はどこから湧いてきましたか?」・・・気持ちはよ~く分かります。似たようなモノが過去にあれば話題にしにくい、取り上げにくい、ニュースにしずらい・・・ごもっともです。しかし、世の中に本当にオリジナルと言えるものがどれほどあるのでしょうか?

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森のかけら』は紛れも無く私のアイデアで作った商品ですが、ただし形状はどこにでもある35㎜角のキューブ。240種が揃い商品が完成した時にも、「こういうモノでも特許は当然無理」とたしなめられましたし、私自身も特許なんてたいそれた事は毛頭考えてもいませんでした(ただ名前については、自分が使えなくなるは嫌だったので「商標登録」はさせていただきました)。その形には何らオリジナルティのかけらもありませんが、同じスペックでそれが240個も集まる!という1点のみが独自性

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そこに解説や木の物語を味付けしたというだけの商品です。そうなると、他では見た事がない、これだけ樹種が揃っている商品は初めて見たとか言っていただけます。個別ではどこにもあってありきたりのモノが集合すると途端に面白くなる、というのが弊社のものづくりのコンセプトです。「自分のもの」という意味においては、オリジナル商品ですが、1つ1つを見ればありふれた木のキューブ。ゆえに取材の際には、その取り扱いに悩まれ冒頭のような質問になるのだと思います。

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しかし、それが「真性オリジナル」であるという事にどれだけ意味があるのか。今地上に存在するあるゆる「モノ」は、大なり小なり過去の何らかの「モノ」の影響を受けているはずで、素案や構造、ネーミング、それぞれのパーツ、ディティールまで掘り下げれば、すべてが100%オリジナルなんて事はありえないと思うのです。世の中そういうものだと思うし、先人への畏敬の念の中からより洗練されたものが生まれてくるのだと思います。なぜ「オリジナル」という言葉に執着するのかというと、それは商品そのものとは別の次元の話。核心は明日へ・・・