泊まった山小屋からご来光を見て、いよいよ山頂に向かいます!

 

夜~明け方まで雨が降っていたので、ご来光を見るのは無理かと思っていたのですがさすがの晴れ男(父)と、運を引き寄せる私のパワー(?!)で、見事ご来光を見ることが出来ました!!

雲海の上に昇る🌞は、本当に、万物に生命を与えてくれる存在なんだな~と感じました。

 

そんな雄大な自然に敬意を払いながら、食べられる分だけ朝食を食べます。朝食は、前夜に配られていたお弁当。

悪くはなっていないのでしょうが、何しろ冷たいし、おかずも焼き鮭と漬物という、我が家の娘たちにはなかなかハードルの高いもの。ご飯の部分だけでも、食べられるだけお腹に入れて、午前6時前には宿を出て山頂に向かう準備をします。

宿のチェックアウトは朝7時。早いなーと思っていましたが、考えればもっと朝早く、夜中に山頂からのご来光を目指して出て行く人もいれば、私たちのようにご来光は宿から見ても、その後山頂まで行く人がほとんどですから、ゆっくりしている人はいないのでしょう。少ないスタッフで、次の日の準備も大変でしょうしね。

荷物は、1つ700円(だったかな?)で預かってくれるというので、帰りの飲み水など、重いけれど山頂登山には要らなさそうなものをひとつにまとめて置いておかせてもらうことにします。

御来光を見ているときも思いましたが、宿を出ると、空気が冷たく風もあり、7月の朝とは思えません。どちらかというと、冬の朝。幸い雨は降っていませんが、寒さ対策に、雨合羽も含む持っている限りの上着や服を着こみます。

 

が、歩き出したらすぐ、三女は「えー、まだ登るのー?」と情けない声。彼女的には、昨日散々頑張って歩いて、山小屋に着いた時点でもう終わりだと思っていたのかも知れません。冷たい風と、寝不足&食べ物不足の体には更に酷なのかも・・・。行かない、と、山小屋を出て歩き出した早々、涙声です😿

「せっかくだからてっぺんまで行こうよ、ここまで頑張ったじゃん!」と励ましても、「てっぺん行かない、もうここでいい」と、へたり込んでしまいます。

実際、本八合目から上は、すごい風。山小屋の陰を出て、歩き出すと同時に、遮るもののない風に飛ばされそうになります。身体の小さい三女は特に、風に押されて実際立っているのもやっと。うーん、無理かなあ・・・。でも、せっかくここまで来たのになあ・・・。と、悩みます。飛ばされないように、私と三女の体はロープでしばってあります。

なんとか数十メートルは登り、一番上の山小屋、御来光館を過ぎるところまではやってきました。八合半といったところでしょうか。ここまで来たのだから、完頂させてあげたいなあ・・・と、親の私は思います。

 

そこへ、上から、ご来光を山頂で見た方々か、人の一団が降りてきました。おはようございます、頑張ってください、と声をかけながら私たちのところまで来て、娘たちの姿を見て、「おっ、すごいね、頑張ってるね!」と褒めてくださると同時に、「ちょっと上は、すごい風だよ・・・」との心配声もかけてくださいます。中には、ガイドさんか、パトロール/救助隊? らしい上着を着た人の姿も。

その中のお二人が、へたり込んでいる三女を見て、頑張ってるね、飴あげる、と渡してくださいながら、私と父に、「ここから上は大人でも立っているのがやっとのようなすごい風なので、お子さんは大変かも知れませんよ」と声をかけてくださいました。特に、八合目半から九合目にかかる部分が、すごい風ということ。それを聞いた三女は、「わたし、行かない」とはっきり言いきります。

確かに、完頂させてあげたいと思っているのは、私。でも、やりたくない、と三女自身が言いきっている以上、そして安全を考えれば、三女がここまで頑張ったことで、もう充分かな、と思いました。

私は普段から、子どもたちに、自分のことは自分で考えて、自分で決めなさい、と教えています。三女が、もうここまででいい、と言い切っているなら、それが彼女の決断です。それを尊重することにします。

長女と次女は、私の弟と既に先に行っています。私が三女と残っていようかと思いましたが、一度富士山登山をやり遂げている父が、自分が三女と残るので、行っておいでと言ってくれました。言葉に甘えて、お願いすることにします。大人三人、子ども三人の1対1比率で来てよかった~。

泊まった山小屋に戻るか(チェックアウト時間は過ぎてるので、入れてもらえるかは分かりませんが)、別の山小屋にいると言うので、2時間くらいで戻れるかな、と言い、別れます。ここから山頂までは55分、の立て札が立っていますが、もっとかかりそうな気はしますが、下りはそれなりに早いはず。

 

先に行っていた弟と長女、次女に追いつくと、二人は強風に飛ばされそうになっていました。

さっき降りてきた方々が言っていたように、確かにすごい風!! 岩がなく、吹き曝しの部分は特に、大人でも地面にへばりつくようにして立ち止まっている人たちもいます。
そんな中、岩から岩へ、手をつなぎあいながら、ロープにも頼りつつ、とにかく一歩一歩、進んでいきます。

あまりの風の強さと寒さ、そして三女が諦めたことを聞いて、一瞬「私たちももういいかな・・・」という気分になった二人。じゃあ九合目までは行こう、それで、戻ろう、と言って登ります。

でも、ふと見上げると、山頂の雲が切れて、そしてそこに鳥居と、プラットフォームらしいものが見えます。

降りてきた方々に聞くと、あそこが山頂だよ、と。

これまでと同じく、そこに見えていても実際に登るのは簡単ではありませんが、やはりゴールが見えると、頑張ろう、という気になるよう。更に、山頂まであと30分、の立て札も見て、ここまで登ったんだから、頑張ろう!! という気分になったようです。長女と次女は、一歩一歩進みます。一番風が強かった部分も通過したのか、雲も切れてきて、歩きやすい感じがします。

 

山頂まであと200m!

 

あと少し、頑張れー! と声を掛け合いつつ、支え合って・・・

 

ついに!!

 

富士山山頂です!!!!!

 

やったー!!!! やり遂げたーーーー!!!

長女(13歳)、次女(10歳)、日本最高峰の山に、登りました!!!