高校生の時、
単語さえ知っていれば何とかなる!辞書を暗記すると良い!
というアドバイスをもらったことがあります。
なるほど!と思いやってみましたが
辞書暗記は無理でした(笑)
確かに単語を知らなければ始まらないし、
単語を知っていれば何とかなると言うのは、ある程度までは事実かもしれません。
でも、単語ってどのくらい知っていれば良いのでしょうか?
ものの本によると
聞いたり読んだりした時に分かる単語が5000語あれば
会話の92.2%、
小説の89.1%、
新聞の84.3%、
学術文の86.7%
がカバーできるという
データがあるそうです。※
↑これは個人的にはけっこうなペラペラレベルだと思ったのですが、いかがでしょうか?
ペラペラの定義にもよりますが、
学術文とか難し小説は分からなくて良い
会話が普通にできれば
という場合
日常会話に使われる単語は3000語くらいと言われています。
ロングマンやオクスフォードの英英辞書も2000語~3000語で全ての語を説明しているそうです。
つまり使える単語が3000語くらいあれば、だいたいの意思は伝えられるということ。
ここで、「使える単語」というのは
意味が理解できるだけではなく、
◯発音
◯どのような文型で使われるのか
◯どのような語と一緒に使われるのか(コロケーション)
◯どのような状況で使われるのか
などを把握していて
自分がアウトプットとして使えるという意味です。
一方で、私達は中学生で1500語ほど
高校までで3000~4000の単語は習ってきているのです。(現在は5,000語くらいやるらしいです)
「単語さえ覚えていれば何とかなる説」が正しければ、
中高の単語を全部覚えていれば日常会話は話せるということなのです!
が、もちろん文法知識などもろもろの他要素も必要ですので、その説は残念ながら却下するとしても、
語彙に関して言えば、
まずは中学高校レベルの単語を復習して、使える単語を3000語に持っていくことを目指すのが
ペラペラへの第1歩だと思われます。
「使える単語」にするには
◯音声を使って発音もしっかり把握する
◯単語単体覚えるのではなくフレーズやセンテンスで使えるようにする
のがポイントになります。
ちなみに 「語彙サイズテスト」などで検索すると
自分のおおよその語彙数がわかる無料テストがいくつか出てきます。
自分の現在地が分かると、取り組み方も具体的に考えやすくなりますね。
↓一例
ぜひ受けてみてください!
最終的にどの辺りを目指すのかは人によると思うのですが、
そこそこ不自由なく日常会話はできるレベルで5,000語、
海外でお仕事をしたり、英語を使った学術的なお仕事をしたい場合は
10,000~15,000語
を目指すと良いのかなというのがだいたいの目安になりそうです。
ちなみに
ネイティブの語彙は20,000語~40,000語、
世界最大のオクスフォード辞典には60万語以上が収録されているそうで、
やってもやっても知らない単語が出てくるのは仕方ないことだなと改めて思ったのでした。
ではでは今日もお読みいただきありがとうございました!
※参考書籍
第二言語習得研究絡みた効果的な英語学習法・指導法 村井仁著 大修館書店
↓キクタンシリーズは音声ベースで覚えられるのでおすすめ(好き嫌い分かれますが)
booco というアプリで無料で音声が聞けます