意外にも「 館内撮影 ( 制限付きで ) OK 」だったルーヴルなんですが、イザ撮影に挑もうとすると何だか上手く撮れない、その原因はルーヴルにあるというくだりで話が途中になっていたのですがその理由について。

言わずと知れた事なのですが、ルーヴルは古今の西洋絵画の名画を多く所蔵しております。その中にはそこいらのフツウの美術館なら「当館自慢の名画」として「特別展示室」なんてものを造ってもらって、専従の警備員などを従えてご大層に公開されるような作品が「数百点」存在します。
「古今の名画が一同に会する」…美術ファンがらすれば夢のような話。まるでオールスターキャストの大作映画やスター選手を揃えたスポーツチームの試合を見るような感じですが、ただ、その「スター軍団」ぶりがこの場合問題なのであります。

フツウの美術館のように何百点かの所蔵品の中に10点ぐらい「名画」とよばれるものがあれば、それなりに大事に扱ってもらって、館内のいいポジションでいい状態で展示してもらって、それなりに値打ちをこいて観覧者に見てもらって…一枚の絵画にもし感情というものがあったらまるで王様にでもなったような気分になって、まさに「絵画冥利に尽きる」というものなのでしょうが、ただ、ここルーヴルにはその王様が「数百点」存在するのです。

いくら王様でもひとつ所に何百人も集められれば「王様なんぞ掃いて捨てるほどおるワイ☆」と、管理する側にしてみれば感じてしまうものなのでしょうか。ここルーヴルでは古今の名画が信じられないほど「雑」に展示されていたりします。

かなり有名な画家の教科書に載るような名画が、上の写真のように壁面の上のほうにまで、まるでかつての大阪は御堂筋の路上駐車のように天井から2枚・3枚と連なって展示されているのです。「あんな良い作品があんな見にくい所に展示してあるなんて…」一部の名画が、写真を撮るどころかじっくり鑑賞するのもヤになるぐらいの状態で展示されているのです。

標準的な美術館といえば、上の画像のように大人が立った状態で見やすいように、壁面に1枚ずつ作品が展示されているものなのです。しかしここルーヴル美術館には「ぜひ見ていただきたい」天下の名画が数百点所蔵されているので、いくらルーヴルが広大だとしても、天下の名画を含めてその他大勢の作品まで上品に1枚ずつ展示していてはとてもスペースが足りない。そこで止むを得ず作品の大きさや壁面の大きさから計算して…「スマンがこの天下の名画3枚はあの大作の隣に天井の下辺りからダーっと。」みたいな感じで雑~に展示せざるを得ないのでしょう。恐らく定期的に展示替えなどをして次回来た時にはまったく違うレイアウトになってたりしてバランスをとるようになっているのかもしれませんが。

それにしても。スターというものが集まると常に混沌が生じるもので…あのスターも見せ場をつくってやらなきゃならない、このスターもいいとこ出してやらなきゃならない…で、必ずどのスターかがワリを喰って損な役回りになってしまうわけで、それを上手くなだめすかしてやらないとゴねて「もうこんな仕事ヤメてやるヾ(。`Д´。)ノ!!!」なんて事を言い出して…。何だかこのルーヴルの状況を見ていると、無闇にギャラの高い有名選手ばかりを集めてしまった故にポジションが重複したりして、結局チームが思うように機能せずに低迷したスペインの「あの」白いサッカーチームや日本の「あの」黒とオレンジ色の野球チームを連想してしまいます。

さてさて、当ブログもいよいよパリとお別れする時がやって参りました。次回のパリネタで遂に「(((旅ログ))) パリ篇」本編の最終回となります。最終回の舞台はやはりルーヴルから。ルーヴルの「女王」にまつわるネタにてひとまずの締めといたしたいと思います☆
