シャンゼリゼでナイナイナイ!!! | 旅ログ~とある京都フミンの奇妙なおでかけ☆

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とあるフミンの「おでかけ」にまつわる四方山噺☆

さてシャンゼリゼでのおみやげミッションに失敗した私は、作戦を完遂させるべくシャンゼリゼを捨て別の街に移動しようと決断しました。

しかしその前に尿意をもよおしてきたので、メトロに乗る前にシャンゼリゼ通りで用足しを済ませようと考えました。

日本だと地下鉄に限らず鉄道の駅にはほぼトイレが付き物なんですが、ここパリのメトロの駅にはなぜかトイレがほとんど無いのです。当然シャンゼリゼの最寄り駅にもトイレはありません。なのでメトロに乗る前にシャンゼリゼ通りでトイレを見つけて用足しを済ませておこうとしたのですが…これが実に大変な大仕事だったのですヽ(;´Д`)ノ。


日本は街中であれば公衆トイレはけっこうあるし、万が一無かったとしてもコンビニやショッピングセンター、パチンコ屋、ゲームセンター、神社仏閣…必ずしもタダではないにしろ、誰でも使えるトイレは結構あります。しかしここパリのシャンゼリゼでは…


凱旋門のあるエトワール広場から店舗が途切れて宮殿と公園が始まるロン・ポワン・デ・シャンゼリゼまでの約800mの間を調べてみたのですが…トイレが無いのです。


まず公衆トイレが無い\(@△@;)/!


パリの公衆トイレ


パリ市内には写真のような武骨なデザインの公営公衆トイレが多数設置されているのですが、なぜかシャンゼリゼには1台も設置されていないのです。まあ見ての通りのデザインなので、オシャレなイメージで売っているシャンゼリゼの景観には到底そぐわないものだと思うので設置しないのではないかと想像するのです…しかしもしそうだとしたら、もとは宮殿だった美術館の前にヘンな三角形の温室みたいなのを無理矢理建てるという計画をゴリ押しした政策と首尾一貫しないなと思うのですが。


ルーブルと三角ガラス


公衆トイレが無いのなら、では商店やビルのトイレはどうでしょう?これがまた見事に無いのです。


まず当然ながらフランス人はパチンコをやらないのでパチンコ屋はありません(´・ω・`)。

ゲームセンターもフランス人は「自宅でニンテンドー」派のようなのでありません(´・ω・`)。

コンビニは確か法律でフランスでは出店できないはずなので(警官や消防士でもないのに深夜や休日まで働かされてフランス式の生活環境が破壊されるからという理由?)当然シャンゼリゼにはありません(´・ω・`)。

日本式のいわゆるデパートも少なくともシャンゼリゼには全くありません(´・ω・`)。

オフィスなんかが入っているビルはセキュリティが厳しく、首から入館証を掛けていない我々下賤の者は完全に門前払いで入る事もできません(´・ω・`;)。

その他一般の店舗は売り場面積が小さい服屋さんががほとんどで、日本ですらトイレを備えた服屋など滅多に無いのにここシャンゼリゼでそれは望むべくもありません(´>ω<`;)。


都合約800mのシャンゼリゼを2~3度往復して探してみたのですが、さっぱり見つかりません。しかしそうこうしている内に段々我慢の限界が近づいてきます。(°д°;)))ォォォォォ…。


かくなる上はシャンゼリゼに点在するオープンカフェで飲みたくもないコーヒーを頼んで、そのついでにカフェのトイレを借りるという強硬手段もあるにはあるのですが…


パリのオープンカフェ


しかし物価の高いフランスの、さらに観光客相手の商売の盛んなシャンゼリゼの事、どんなボッタクリが待ち構えているか分かりません。さすがに「コーヒー1杯500万円」などという吉○新喜劇のようなことはないでしょうが、たかがトイレに行くだけのために高いコーヒー代を払っている場合ではありません。それにコーヒーを飲んだら飲んだでコーヒーに含まれるカフェインの利尿効果でまた移動先でトイレに行きたくなるに違いありません。で、またトイレが無くてその先のオープンカフェで「コーヒー1杯500万円」の悪循環に陥る羽目に… (°д°;)))ォォォォォ…。


とにもかくにもトイレが無いと分かったのだし、この上はシャンゼリゼから離脱しなければなりません。この際トイレは我慢してメトロで別の地区に一気に移動してしまう手もあるのですが、シャンゼリゼの現状をかんがみてみるに移動した先に必ずしもトイレがあるとは限りません。


シャンゼリゼを往復している間に、東西に伸びるシャンゼリゼの真ん中辺りにあるルイ・ヴィトン本店?の横から真っすぐ南へ伸びている大通り「ジョルジュ・サンク(ジョージ五世)通り」というのを発見しました。


英国王ジョージ五世・肖像画


英国王ジョージ五世にその名を由来する(だろう)このジョルジュ・サンク通り、シャンゼリゼに匹敵するぐらいの大通りでなおかつオフィスビルやホテルが建ち並ぶ商業区域のようなので、恐らくそれなりのインフラ整備がなされていると思い、ここはひとまずシャンゼリゼを捨ててジョルジュ・サンクに賭けてみる事にしました。


襲い来る尿意に耐えながら歩く事約5分…あった、ありましたトイレが!


パリの公衆トイレ


…さっきと同じ写真で、しかもなおかつジョルジュ・サンクにあるやつでもなく恐縮ですが、とにかくありました公衆トイレ!かつては有料でしたが現在は一律無料なので安心して利用できます。「LIBRE (空き)」の文字を確認して入り口の開閉ボタンを押して中に入ると、中は田舎のお寺のトイレのような武骨な立ちション専用トイレ。しかし想像したより不潔ではなかったのでひとまずは中に入って、やっと一安心………














パリの街角



…それにしても、


このシャンゼリゼ、ひいてはパリのトイレ事情は何とかならないものでしょうか。この後もパリのあちこちを散策するのですが、他のヨーロッパの町と比べて誰でも使える公共のトイレがあまりにも少なすぎる感があります。恐らく商店におけるこのトイレの少なさは、未清算の商品(特に衣類)をトイレに持ち込んでカバンや着衣の中に隠して万引き、という犯罪に対処する上での事かと思うのですが…現在では未清算の商品を持ってゲートを通るとピーと警報が鳴るような電子タグのシステムを導入している店舗がほとんどのようなので、客用トイレを設置してもあまり弊害は無いと考えるのですが…古い建物はともかくとして比較的新しい英米資本なんかの店舗の建物(GAPとかヴァージン・メガストア)にも無いというのが何とも不便です。フランス人にはそもそもヴェルサイユ宮殿の昔から公共の場にトイレを設置するという発想が無いのではないかと疑いたくなります。


ただ、この状況には当のフランス人も苦慮しているらしく、このシャンゼリゼでトイレを探している間も、ふと脇道に入るとビルの陰で身長2メートルぐらいの黒人が2人並んで立ちションしたりしていましたし、メトロの駅構内でも人目につきにくい隅っこのほうにそれらしい水たまりがあったりして…衛生概念は窓から路上におまるの中身を投げ捨てていた革命前後のパリとあまり変わらないのかなと思いました。



とりあえずは英国王ジョージ五世陛下の粋なはからい(?)でタダでトイレにありつく事ができました。これでもうロンドンには足を向けて寝られませんね☆…さて用を済ませてメトロの駅のあるロン・ポワン・デ・シャンゼリゼに向かう途中、建って間もないであろう「表参道ヒルズ」みたいな新し目のショッピングビルの入口に「トイレあります」と日本語で書かれた青い看板を見つけました。どうも焦ってその看板を見落としていたようなので、使えるトイレ情報を仕入れるためにそのショッピングビルを探査してみることにしました。

フランス語の「トイレあちら」の案内板のとおりに歩いていくとだんだんビルの奥の方へ。やがてせま~い通路の奥に日本人とおぼしき女性たちが何人が並んでいて、その先にちょっと小ぎれいな風呂屋の番台みたいのがあって、そこに中年のマダムが座っておりました。番台の横にはトイレの入り口とおぼしきドアがあって、そこに何やら案内プレートが!


「キレイなトイレ 使用料 1回××ユーロ」


と、各国語に混じって日本語で書かれていました…価格ははっきり覚えていませんが2~3ユーロぐらいだったかと思います。ようやく見つけたと思ったらこんな感じです。件の公衆トイレは「男子立ちション仕様」なのでトイレ環境の整った日本から来た御夫人方はこのショッピングビルのオーナーに足元を見られた感じです。ジョルジュ・サンクの公衆トイレが使えてこの時ばかりは自分は男子でトクをしたなと思いました☆





さようならシャンゼリゼ。多分もう来る事もないでしょう。私はブランド品の買い漁りとかにはあまりキョーミがありませんので、こういう場所だと分かってしまったらもう来てもしょうがないんで…とりあえずはどんなところか見れただけでも見聞が広がって良かったという所です。


さて、肝心の土産物をまだ買っていません。この時点で夕方の4時頃です。早くしないと労働法の厳しいフランスでは商店が閉まってしまいます。まずはメトロに乗って次なる目的地、サン・ジェルマン・デ・プレに向かいましょう。