認知期に入った「血糖値スパイク」 | 118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

健康な人生を満喫している人は歯科と上手に付き合っています。歯科医師として日本初のアメリカ抗加齢医学会認定医が、歯科とアンチエイジングの意外な関係について語ります。

 皆様こんにちは。

栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。

 

 先週末の8日にNHKにて「見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策」と題した特集が放送されました。

 焦点として取り上げられたのは「血糖値スパイク」、つまり食後高血糖です。

 

 

 

 「最近の研究で、糖尿病ではない人の中に、「普段は正常だが、“食後の短時間だけ”血糖値が急上昇する」という現象が起きていることがわかってきました。厄介なことに、この“血糖値スパイク”は「空腹時の血糖値」を調べる通常の健康診断などではなかなか見つけられません。食後1~2時間のうちに血糖値を調べない限り、“血糖値スパイク”が起きていることに気づきにくいのです」(NHKウェブサイトより引用)

 

 

 実はこの「食後高血糖」の問題は世界的にみれば、少なくとも5年以上前には認識されています。全世界の糖尿病治療の学術団体を統括する「世界糖尿病連合」が2011年に発表した「糖尿病における食後血糖値の管理に関するガイドライン」にはエビデンスに裏打ちされた事実がはっきりと記載されています。

 

 

 「5年も前に分かっていたことなのか」と驚かれる方もいるかと思いますが、むしろ私は「5年でここまで来たか」という気持ちです。従来の常識をくつがえすような考え方が一部の専門家の間で認められてから、一般の皆さんに認知されるのには相当な時間がかかるものです。

 このテーマが、メディアの影響度では最高ランクであるNHKで放映されたことの意味はとても大きいと思います。

 

 ネット上では、細かい食事方法などのノウハウを問題にして、この番組を批判している向きも見受けられますが「木を見て森を見ず」の対応と言わざるを得ないでしょう。国民の健康寿命を延ばすには何が必要か、何を伝えるべきか、よく考えることが必要です。

 

 「食後高血糖」については、拙著第3章 「食べていると確実に死に近づく食べ物」で詳しく解説しています。

 

◆目次

序章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」

第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!

第2章 認知症の原因も口の中にあった

第3章 食べていると確実に死に近づく食べもの

第4章 自分でできる歯と口のケア

第5章 いい歯科医とダメな歯科医

 

詳細は「書籍ご紹介サイト」でご覧になれます。

 

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