たかみなさんの卒業コンサートをみに横浜スタジアムに行ってきました。

大島さんや前田さんや卒業生もたくさん来ていて

全曲に参加したかみなさんは26曲を歌ったあとも、まだこの2倍行けると

意気軒昂でした。


takamina


最後は、主要メンバーに一人ひとりステージで丁寧に最後のメッセージを託していました。

横山さんが「AKBの第一章が終わった」と言っていましたが

本当に一つの時代が終わった気がします。


秋元康さんが舞台を作って、AKBはたかみなさんが作ったと言っても過言ではないような気がします。


先日、AERAに書いたたかみなさんのほんの書評を貼り付けます。


リーダー論

 日本で最も成功を収めた女性アイドルユニットは、間違いなくAKB48だろう。そのAKB48に一期生として参加し、10年間にわたってグループを牽引してきたのが、著者の高橋みなみだ。「AKB48とは、高橋みなみのことである」という秋元康プロデューサーの言葉の意味を、私もおぼろげながら理解していた。著者とお話ししたことはないのだが、AKBのドキュメンタリーを観たり、トーク番組での発言を聞いていて、「この人はマネジメントの本質をきちんと理解しているのだな」と、感じていたからだ。

 アイドルグループをまとめるのは、会社のマネジメントより、ずっとむずかしい。自分が目立ちたくてグループに入ってきたのだし、何より一人ひとりが「アーティスト」だから、ほおっておいたら、グループが空中分解してしまう。

 AKBのキャプテンや総監督をしながら、著者が編み出したマネジメントのコツは、メンバーを理解し、ほぐして、つなぎ、導き、手本を示して、任せるということだ。このなかで、一番のポイントは、準備を整えた上で、最後は任せるというところに著者が気づいているということだ。

 部下を命令で動かすことは、十分可能だし、その方が手っ取り早い。また、失敗のリスクも減るかもしれない。しかし、それでは組織は発展できない。指示待ち社員は、思考停止になり、努力を忘れてしまうからだ。

 私がそのことに気付いたのは、サラリーマンを始めて四半世紀も経ってからだった。ところが、著者は、AKBに入ってわずか10年で、しかも24歳という若さで、そのことに気付いたのだから、天才としか言いようがない。

 AKBを卒業した著者は、元々の夢だった歌手の道にまい進するのだろう。著者が残した功績を考えれば、それくらいのことは、当然許されるべきだ。ただ、それと並行して、私は著者に企業経営者か経営学者になって欲しいと思っている。早期に結実したマネジメントの才能が、どこまで進化するのか見てみたいからだ。そう思わせるほど、本書は、論理的で、分かりやすくて、何より実践的なマネジメントのエッセンスが詰まった良書だ。