例えば企業という神輿を皆で担いでいるとします。
そのなかに、掛け声は勇ましいけれども実はちゃんと担いでいないやつがいるときに、
いままでは、いろんな意味での既得権益に皆が支えられてきたから目立たなかったわけです。
言い換えれば、そういう人を抱えているリスクと、それをはっきりさせようとして起こるリスクを比べると、前者をとるという判断が当たり前のように多くの会社でなされてきたのです。

しかし、現代のように神輿の担ぎ手が減ってくると、ちゃんと担いでいない人のために他の人がうける負担が大きくなって来ます。

そうなると、
担いでいない人というのが、担ぎかたを知らないのか、担ぐ力がないのか、それとも意図的に担いでいないのか、まずそこを明確にする必要がある。
誰が担いでいないのか判別しにくい場合には、それを特定する仕組みを作る必要があるわけです。

それが明らかになって初めて、担ぐ意図がない人には、警告できる。それでも担がないのなら、これはもう、出ていってよ、となる。
担ぐ力がないのなら、能力開発や配置転換といった対応ができる。



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「なんとか会社を変えてやろう」柴田昌治



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