ホームページを制作後に成果を向上させる対策は多くの会社が行っていると思います。

この効果向上対策として、アクセス解析と併用したいのがヒートマップです。

この2点をどう活用するかをご紹介したいと思います。

アクセス解析で問題ページを発見

無料と言う制限を付けた場合、おすすめはグーグルアナリティクスです。
グーグルアナリティクスは検索エンジンのグーグルが提供する原則無料のアクセス解析ツールです。
導入も非常に簡単で、タグを導入するだけで実装が可能です。
アクセス解析では、問題ページと問題点を発見できます。
ただ、初めてのホームページ制作やアクセス解析の利用の方にとっては少し難易度が高いように思われます。
そのため、特に注力すべきポイントは、問題ページの発見です。
この問題ページの発見では、見るべきポイントは1つになっていて、それは直帰率です。
現在のGA4では残念ながら直帰率は表示されていません。
ただ、近々復活するという噂もあり、2022年8月2日現在では、エンゲージメントと言う数値を活用します。
こちらは、ページビューやスクロール、リンクへのクリックなどを計測した数値データのようです。
ただ、わたしもかなり色々と調べては見たのですが、具体的にどの指標と言うのは非公開のようです。
ただこれらの数値に問題があるページは、しっかりとユーザーに見られていない恐れがあるページです。
もちろん、直帰率が復活すれば、直帰率を活用したほうが効率は高いですが、現在のGA4では表示されないのでまずはこのデータを改善しましょう。
なぜそれほど直帰率にこだわるかと言うと、直帰率とはそのページを入口にしてそのまま出て行った人の割合です。
昨今では、実は被リンク目的でページを作成する方も増えていると思うので、実は直帰されても問題ないケースもあります。
例えば、スタッフブログ全体を成約ではなく、被リンク目的として、ユーザーの興味関心がある内容を更新します。
そのページを見た方は、基本的には自分のブログにも似たような内容を書こうと考えて直帰します。
ただ、サービスページなどにおいては、基本的にはお問い合わせ直前に見て欲しいと考えていると思われます。
そのため、サービスページの直帰率はできる限り低くしなくてはなりません。
このようにコンテンツによっては直帰率が高くても良いですが、コンテンツによっては低い必要があります。
そのため、これらの数値データを活用してしっかりと問題ページを発見すれば次にヒートマップを利用します。
また、アクセス解析業者などでは、アクセス解析だけで問題点も仮説が付くケースが多いです。
ただ、一般的な企業ウェブマスターさまでは少し難易度が高くなります。

ヒートマップでどこに問題があるかを発見

アクセス解析で問題ページを見つけたら次にヒートマップを利用します。
このヒートマップでは、あまり知名度がないかもしれませんが、ビングと言う検索エンジンを提供するマイクロソフトを利用します。
マイクロソフトは、クラリティというヒートマップツールを無料提供しております。
このヒートマップを利用することで、具体的にどこに問題があるかの検討をすることが可能です。
例えば、どのリンクがどれくらいクリックされたのかや、ページのどこまで閲覧されたのかを実際の見た目で見ることが可能です。
そのため、例えばページの半分までしか見られていない場合は、半分より上部に問題があると分かるのです。
ただ、結局のところそこからは仮説どまりになっています。
例えばなぜここまでしか見られないのかと考えると以下のような問題が想定できます。
  • 流入キーワードが違っている
  • 上部の文章が全体的によろしくない
  • 読まれた箇所の直前に大きな問題がある
特に初心者の方が気を付けるべきは、SEOでの流入でそもそも上位表示キーワードが違う場合です。
この問題になってしまうと、対応法としては、全文の一新を行うしかありません。
基本的にはグーグルがどのようにしてそのページを上位表示したかと言うと、被リンクと本文です。
そして被リンクは成業ができないため、メタディスクリプションも含めて全文をリライトしましょう。
その際には、上位表示したいキーワードを意識して利用すると良いでしょう。
グーグル自体は実は各ページで上げたいキーワードの利用頻度は大した影響はないと発言をしております。
それは、実は当社では、1つの指標で定めているのではないと言うことを意味していると思っております。
例えば内部リンクの張り方や、もちろん本文での利用率、外部サイトからのリンクなど総合評価です。
そのため、理想は内部リンクも合わせて見直すことが良いですが、そこまで時間をかけるのは本当に大変です。
まずは全部をリライトしてキーワード利用率を意識しましょう。
そして公開後1ヶ月は様子を見て、それでも適切に表示されなければ、内部リンクなどの見直しが必要になります。
このように流入キーワードが違っていた場合は、本当に大変な労力が必要なのです。
ただ、読まれた箇所以前に問題が起こっている場合については、これほどの労力は必要ありません。
基本的にはユーザーニーズを満たすためにしっかりとリライトを行えば、もう少し先まで閲覧してもらえるようになります。

分析可能なホームページ制作会社

ホームページ制作を行うと多くの企業さまが、基本的には集客対策に全力で取り組まれます。

しかし、集客対策だけでは、成果を出すことには限界があります。

例えば、SEOを事例にご紹介いたします。

確かにSEOは非常に優れた集客手法になります。

しかし、SEOに依存してしまうと、ある段階から急に頭打ちを始めるのです。

もちろん業種や業態的に常に新しい情報が出てくる場合は別でしょう。

しかし、例えば、わたしで言えば、ホームページ制作について原稿を書くにも限界があります。

ホームページ制作の新しい情報はそれほど多く出てきません。

そのため、かなり細分化をしていき、記事を公開していくのですが、その時に問題になるのが、カニバリゼーションです。

基本的には細かくなればなるほど、同じ検索結果で常時されるようになってきます。

単純に言えば、すでにネタ切れが発生しているため、グーグルが新しい情報を掲載していると認識してくれないのです。

そうなってしまうと、新しいキーワードで検索結果に表示されなくなってしまい、今あるキーワードで上位表示を狙うしかありません。

もちろんこれでも効果を発揮しますが、検索順位を上げるのは決して簡単ではないのです。

そのため、基本的にはその段階まで来れば次に行うのは、別の対策です。

  • ソーシャルメディア運用
  • リスティング広告出稿
  • リアルでの告知

多くの企業さまが思いつく対策は上記でしょうか。

ツイッターやフェイスブック、インスタグラム、ライン、ミクシー、グーグルビジネスプロフィールなどは、鉄板的な集客対策です。

そのため、当社では予算が無いのであれば、ソーシャルメディア運用を開始しても良いとは思っています。

しかし、ソーシャルメディアも同様に、実はSEOと同じく時間がかかるのです。

まずファン作りから始まり、トライ&エラーを繰り返しながら、最適な投稿内容を理解しなくてはなりません。

そのため、SEOだけでも十分に時間がかかったのに、そこから先は、もう少し時間短縮を行いたいと思うのが当たり前だと思われます。

そこで出てくるのが、アクセス解析とヒートマップです。

もちろん集客対策は継続していただきます。

また、予算を取れる場合は、ヤフーじゃグーグルの広告枠になる、リスティング広告、自社の取引先に配布できるリーフレットやパンフレットを作成し、リアルでの告知も効果を発揮します。

ただ、人を集めるだけでは、1つの対策ではそれなりに時間がかかるので、並行して成約対策を行うのが良いでしょう。

もちろん、SEOの状況によって作業範囲は異なっています。

例えば、今の売上だと月額5万円が限界かなと思えば、5万円でも問題ありません。

基本的には月額5万円ということは、年間60万円の予算になります。

これくらいの価格があれば、アクセス解析やヒートマップを業者に依頼しても十分に対応が可能です。

そしてその予算を使えば、1年間はSEOやその他の対策を行っても良いと思われます。

もちろん理想はこれらはアクセス解析業者への依頼になっています。

ただ、Webサイト制作会社でも十分に対応ができる会社があります。

昨今のホームページ制作会社は特徴あるサービスを提供しています。

そのため、ホームページ制作会社に相談をしたら、必ず適切な回答を貰えると思います。

アクセスやヒートマップはホームページの成約率を高めるためのデータを提供してくれます。

そしてそれらのデータはもちろん、1度利用したからと言って一気に効果を発揮することはありません。

さらにはホームページが抱える問題点は1つではなく複数です。

健康診断同様に1つのデータが改善されれば、ホームページの成果が一気に高まるケースはなく、バランスの取れた改善が必要です。

一般的にはこのアクセス解析とヒートマップはホームページ制作後にPDCAサイクルを回すのが効果を発揮します。

毎月少しずつ改善を行うことで御社のホームページは本当に高い成果を得れるのです。

現在集客だけに特化されているウェブマスターは、ぜひ当ページをご覧の機会に、アクセス解析やヒートマップを活用してみましょう。

導入はどちらもヘッド内に指定されたタグを挿入するだけなので、比較的簡単に行えます。