とりあえず動くものを、を主眼にしているので、保証はできません。
ツールのダウンロードと基本的な手順は下記のサイトを参照。
金子邦彦研究室 Windows に OpenCV バージョン 2.4.5 をインストール
http://www.kkaneko.com/rinkou/opencv/opencvinstallwindows.html
ありがとうございました。
ただし、今回は本エントリ掲載当時最新のCpenCV2.4.9をインストールしてみました。
なので、以下に記すは上記サイトとの差分のみとします。
【OpenCVをダウンロード・ファイルの解凍】
あとは Confgure → BUILD_EXAMPLES にチェックを入れる → Generate でOK。
【OpenCVのプロジェクトをビルド】
C:\opencv249\opencv\build\OpenCV.sln を開きます。
Debug、Releaseの両方でビルドを行います。
※各構成ごとに20分近くかかるので、他の作業をしているときに放っておくことをお勧めします。
【環境変数Pathの設定】
以下の二つのパスを環境変数Pathに追加します。パスの区切りは半角セミコロン( ; )で。
・デバッグ用:C:\opencv249\opencv\build\bin\Debug
・リリース用:C:\opencv249\opencv\build\bin\Release
【一休み】
さて、ようやくOS側の準備ができました。次はツール側の設定です。ここ以降があまり私にはなじみがないファイルが登場するので、試行錯誤して着地しました。これが正しいのかはわかりませんが、簡単なプログラムでビルド実行はできました。
【Visual Studioの設定】
○インクルードディレクトリの設定
Visual Studio 2012から「ツール→オプション」からの追加ディレクトリ設定は推奨されなくなりました。回避方法があるようですが、とりあえず今回はプロジェクトごとに設定をします。
「プロジェクト→プロパティ」を開きます。
「構成プロパティー → C/C++ → 全般 → 追加のインクルードディレクトリ」に下記のフォルダを追加します。
・C:\opencv249\opencv\build\include
・C:\opencv249\opencv\build\include\opencv
これが正しいのかはわかりませんが、この2つは最低限ないとのちのちコンパイルが通りません。
○リンカーの設定
追加のライブラリディレクトリを追加します。
「プロジェクト→プロパティ」を開きます。
「構成プロパティー → リンカー → 全般 → 追加のライブラリディレクトリ」に下記のフォルダを追加します。
・デバッグ:C:\opencv249\opencv\build\lib\Debug
・リリース:C:\opencv249\opencv\build\lib\Release
スタティックリンクライブラリを追加します。
同じく「リンカー→入力→追加の依存ファイル」に以下の項目を追加します。
・デバッグ
opencv_highgui249d.lib; opencv_core249d.lib; opencv_ml249d.lib; opencv_imgproc249d.lib
・リリース
opencv_highgui249.lib; opencv_core249.lib; opencv_ml249.lib; opencv_imgproc249.lib
な、なんだこの耳慣れないライブラリ名は。かの有名なhighgui.lib がずいぶん長い名前になっております。今回はとりあえずちゃっちゃか動かしたいだけなので、今後このlibに含まれないもので使いたい関数があったら、つど必要なライブラリを調べてリンクすればよし、ということで次に進みます。
ようやくセットアップの完了です。
当該リンクのプログラムを実行して、画像読み込みから出力までできました。
Windowsのサンプルピクチャの絵です。著作権的には私的利用ということでOKと思います。