近代食と欧米食

 

欧米食が戦後、広まったことにより癌が増えたり、生活習慣病が増えたというのは世間に知れ渡っていますが、欧米食が広まって寿命が延びたとも言えます。
では、欧米食=肉食のイメージがつき、さらに身体に悪い。とほとんどの人は思っていますが果たしてそうなんでしょうか?
僕は欧米食より近代食のほうが、身体に及ぼす影響は強い。と感じています。

 

W.Aプライス博士の「食生活と身体の退化」(1938年発行)によると
近代食と呼ばれる
精製された穀物
砂糖
加工食品
植物油
を、食べた先住民族は例外なく退化病に侵され、その退化病は次世代にも影響していることがわかりました。

 

その退化病とは具体的に
肥満(メタボ)になる。
虫歯になる。
歯周病になる。
歯並びが悪くなる。
顔の発達不全により鼻孔が狭くなり、口呼吸になる。
免疫力が低下により、結核などの感染症にかかりやすくなり、生活習慣病などの慢性病にもかかりやすくなる。
関節炎になりやすくなる。
兎唇、口蓋裂などの先天性奇形になる。
知的障害の子どもが生まれる。
精神疾患にかかる。
ダウン症などの遺伝子疾患の子どもが生まれる。
非行にはしる。
これらのことが近代食を食べた人から起きています。

 

つまり、現在の日本人が病氣と称して、予防しようとしていることはほとんどが退化病のことであり、それには近代食と呼ばれる食事を食べ続けているからです。
近代食は、強烈な依存症状、中毒症状やビタミンやミネラルの慢性不足の栄養不足を起こして「食べているのに栄養不足状態」にして、その慢性的な栄養不足を次世代にも引き継ぐことが問題であり、強烈な依存状態を作るので抜けるのは考え方を変えなければ困難です。

 

退化病にならないためには近代食を避けることが近道です。そのためには
「生命力のある食物を食べること。」
「その土地の伝統食を重視すること。」
「近代食や社会毒を身体に入れないよう注意すること。」です。
具体的には、高タンパク、高脂質、高ビタミン、高ミネラル、低炭水化物を意識し、食事を変え、退化病にならないよう自分で予防する。という意識を持つことで、家族や子孫の慢性的な栄養不足を解消し、次の世代へと健康的な身体を繋いでいくことです。

 

健康的な身体も、病気がちな身体も自分の生き方食べ方考え方の結果です。
身体の症状は自分の責任です。そのことを踏まえて退化病の連鎖を断ち切るために、近代食中心の食卓の風景を変え、さらには近代食を買わない。という不買運動をすることも次世代に繋いでいければ、胸をはって渡せる社会を残せるでしょう。