大刀洗には零式艦上戦闘機三二型も保存されており、こちらはマーシャル諸島で発見された実機を修復したものになります
零戦三二型は初期生産の一一型、その艦上機型の二一型を経て、昭和17年より生産された型でエンジンがパワーアップされた栄二一型に換装され、また主翼端が切り詰められて速度性能とロール性能を高めたマイナーチェンジバージョンになります
なお零戦三二型としては世界で唯一の現存機になるとのこと
実のところ、今から40年近く前に当時の小牧の名古屋空港に展示されていた時代に一度見学したことがありましたが、それ以来の再会に
こちらの零戦三二型は当初装備していた20mm一号機銃装備ではなく、長砲身の二号機銃が主翼から突き出した状態になっていますが、現地改修を受けた状態だったんですかね
続く二二型では両者が混在しており、二号機銃が搭載されたタイプは二二型甲とされています



昇り台からコクピット内部も見れますが、だいぶ機材が紛失してしまっていますね
近くには再現された計器板も
敵機の監視や空戦をしながら、これらのアナログメーターを見て機体の状態を管理し、操縦するのはなかなか大変そうです
2階から見ると零戦三二型の特徴である角形の主翼の様子がよくわかります
名古屋以外でも東京の靖国神社遊就館やロンドンのインペリアルウォーミュージアムにあるコクピット部分などを見てきましたが、改めて今の飛行機などに比べると小さな機体に感じますね