平安末期、

「 南無阿弥陀仏 」の念仏をただひたすらに称えることで、阿弥陀仏の浄土に往生することができる  

と説いた法然上人。 


時代は源平争乱の真っ只中。
親子兄弟が殺し合うという悲惨な時代で
人びとは常に死への不安を抱いていました。

当時の仏教は貴族など一部の階級だけの
もので、毎日の暮らしに精一杯の民衆からは
ほど遠いもの。

死への恐怖に怯えていた民衆は、
法然上人のこのわかりやすい教えによって
心の平安を得ることができ、この教えは
浄土宗として現在に受け継がれています。 

写真の法然上人像は、この「 専修念仏 」の
教えと出会った43歳のときのお姿。

法然上人が新しい仏教を切り開いたことは
のちに鎌倉新仏教と呼ばれる、浄土真宗、
日蓮宗、臨済宗、曹洞宗などの誕生に
繋がります。