フィリピン-日本歴史資料館はダバオ市カリナンのマツオコンパウンドにあります。
この資料館は、忘れられゆくダバオでの日本人の歴史を後世に残すため、1994年に日本フィリピンボランティア協会の手によって設立されました。
1900年代初頭、ダバオにはアバカ(マニラ麻)の栽培に目を付けた日本人が多数入植してきました。
アバカの木は元々古くからダバオに生えているもので、少数民族ティボリ族の伝統衣装などは、このアバカの繊維から作られています。
アバカの木 アバカで作られたティボリ族の手織物(写真左手)
アバカは戦前、船のロープを作る原料として高い需要を誇りました。
日本人はここダバオにアバカの巨大プランテーションを作り、ロープの生産・輸出を拡大しました。
写真左手:ロープの原料になるアバカの繊維
写真右手:当時使われていたアバカを引く機械
第二次世界大戦前にはダバオに2万人以上の日本人を擁し、「リトルトーキョー」と呼ばれる東南アジア最大の日本人街を築き上げるまでに至りました。
この資料館には、こうしたダバオで興隆を極めた日本人社会の様子を伝える写真や文書が多数展示されています。
その他、日本人と関わりの深かったダバオの土着民族「バゴボ族」の古い写真や伝統衣装など、ダバオの歴史や文化が分かる資料も展示されています。
開館はフィリピンの祝日を除く月曜日~日曜日、朝8時から夕方5時までです。
お問い合わせは、TEL(63 82)295-0221まで。
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