【中古】殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子・インタビュ-・イン・セル殺人鬼フジコの真実ｗ

あらすじ参考サイトURLhttp://kori-nu.blog.jp/archives/62733883.html
シリーズの紹介サイトURLhttps://tomaty.jp/blog/archives/4909

『私は、フジコ。殺人鬼フジコの衝動』の商品バナーは見つかりませんでした。すみません

私が読んだのはシリーズの中で『殺人鬼フジコの衝動』の小説だけです。でもとても面白かったですよ。

フジコのお母さんはフジコにろくなものを買い与えずいつも自分の洋服と化粧品にばかりお金をかけていました。

そして、そんなフジコの母親の性質をそっくりそのまま受け継いでフジコは大人になって行きました。

そしてある日突然、フジコのお母さんとお父さんは物語の中から消失してしまいます。具体的に言うと、フジコ以外の家族が全員、何者かに殺されてしまい、最悪なことにその事件の時の記憶がショックのあまりフジコの頭の中からすべて消えてしまいます。（ネタばれ）

結局その後フジコは、一人っ子の息子を持つ叔父さんと叔母さんの家に預けられそれはたいそう可愛がってもらえることなるんですが、その叔母さんは宗教家で、さらに真夏の日になっても暑くて仕方なくてもエアコンの冷房が自分達の部屋からフジコの部屋に入るようにするそういう気遣いだけはまったく見受けられないのです。

その他の面ではすごく親切なんですけどね。たとえばおやつをしょっちゅう買ってくれたりおこづかいもねだればすぐくれたりで・・・。

そしてその叔母さんの口癖が「あんたはお母さんにそっくり、気をつけないと将来はお母さんと同じ運命になっちゃうわよ！」でした。もちフジコにいつも叔母さんがそう言って聞かせていたのでした。

そして、その叔母さんとは特に何の問題もないまま？！、フジコはすくすく成長して大人になり恋をして裕也という男性と結婚をします。その際に裕也のもう一人の彼女の杏奈が不審な最後を遂げます。

もっとも印象に残っている内容は、フジコの最初の子供のミナミちゃんが完全に育児を放棄されて暗い押入れの中に閉じ込められて育てられていたことでした。（押入れの中にはミルクの入った哺乳瓶とオモチャがミナミちゃんと一緒にぶちこまれていました）

いくらブスに生まれてしまったからってそれは無いなと思いました。実際文章の中でミナミちゃんの父親が「お前に似てブスだ！かわいくない！」ともらしていたほどでした。

そして、その台詞を聞いた途端その時以来、ずっとミナミちゃんは押入れの中で育てられ、二度と日の目を見ることなく・・・って感じのすごく悲惨な内容でした。（二人目の子供は早季子ちゃんです。この子が現れた時にはミナミちゃんの存在は作品の中で突然消失してしまいます）

最終的には、フジコは整形をしまくって、すごい美女に大変身して、銀座の花形コンパニオンになって一時はすごい豪勢な暮らしをしてまるでマリー・アントワネットみたいになってしまうんですけどね。

そして、ミナミちゃんも結局、二人目の子供が生まれる前に物語の中から消失してしまうのですが、二人目の子供の早季子ちゃんは、最後の方までずっと物語の中に頑張って居残っていたけど、でも物語の最後の方で母親のフジコにベルトの鞭でぶたれるという悲惨な刑から逃れることは出来なかったのです。（とっても怖い内容、しかも代々殺人鬼の家系のお話ですごいサスペンスもの・・・）

正直言ってこの小説、殺人鬼の話なんで読んでいるうちに次々いろんな人が死んで行きます。その内容は本当にめまぐるしいくらいです。

もっと内容を知りたかったらぜひ読んでみて下さい。