<上の画像が問題のマックスとジルのベッドシーンだと思いますOK掲載サイト→https://note.mu/cyzo/n/naae019862f9dウインク

 

ジルベールは、漫画の中でいつも自分の愛人(もちろん男)の話しをまともにセルジュに聞かせて話すことは殆ど(たぶん一度も)ありませんでした。


だから、セルジュもいつの間にか見えない影の場所でジルがそんな悲惨な状況下(売春組織に囲まれてあちこちに売り飛ばされていたり、酒に溺れ、阿片に手を出したなどという事実)に陥っているということに対していつもまったく気づけなかったんだと思います。

最後、麻薬とアルコールの虜になってしまったジルが、禁断症状に苦しみ喘いでいるシーンが漫画の最終巻の中でありますが、本当に目も当てられない感じでした。(思うのはあれほどの品性方向の優等生<セルジュのこと>と一緒なのにどうしてそのようにうらぶれて行くの?という疑問点ですね、あれほどの優等生なのに何故ジルを正しい道に導くことが出来なかったのか?このことはどうしても信じられませんよね、信じがたいですよね!?もしかして相性最悪ってこと?)

また、やがてセルジュとジルが名門、ラコンブラード学院から脱走して、パリに駆け落ちしますが、その後すぐにジルは、貧しい平凡な暮らしに退屈で耐えられなくなって行きます。

駆け落ちの際、もちろんオーギュはすごく怒って、ジルをマルセイユに戻すように脅迫しろと学院総監督に命令を下したので、総監督は不良を使いジルを脅嚇します。言う事を聞かないとセルジュを酷い目に遭わすと言われたジルは相手の言いなりになり、それを誤解したセルジュに対して上手く弁明する会話術の能力が欠けているせいで誤解が生じ大喧嘩になります。(好きな人に危害を加えると言われれば永遠に真実を語ることなど出来るはずもないでしょう)その上、その後、オーギュが直接学院に乗り込んでくることになり、絶体絶命だと悟ったジルはリストカットをして死のうとします。それで、とうとう二人はパリに駆け落ちをする羽目になったのです。

けれど、その生まれつきの美貌が災いして、目をつけて近づいて来たパリの売春組織の使途達のいいなりになりヤク漬けにされて心身共にボロボロになり、最後売り飛ばされて辿り着いた金持ちと出会い頭に最悪のラストシーン(その時に幻覚が起き、そこにいるはずもないオーギュの姿を見てジルは、発狂します、つまり断末魔の雄叫びです)となる究極の悲劇のストーリーです。

*その他にも漫画の中で何度もマックスブローなど不良学生達にまわされて乱暴された挙句レイプをされているシーンがすごく多くて、とてもショッキングで印象的な漫画作品です。(『風と木の詩』は、少女漫画界の巨匠、竹宮恵子先生の作品です。気になったらぜひ漫画を購入して読んで見て下さい!)