一人の繊細で可憐な少女がトップスターを目指して上京し、そして望みどおり成功する。
しかし、ただそれだけでは終わらなかった。
少女は念願どおり、スターダムに乗り上げたのちあっという間にこの世を去った。
人知れず苦悩と戦っていた彼女のことを誰も気づかなかったのだ。
優等生だった彼女が憧れのスターになり、同じ世界の俳優に恋をして、その結果、失意に終わってしまったというのが筋書きだが、実際ただそれだけとはいえないものをこの本を読んで感じさせられた。
誕生からデビューまでの出来事が赤裸々に綴られている辺りがとても素直に感銘できた。
もっとも新鮮に感じられたシーンは、彼女がスター誕生に実のお姉さんと連れ立って出席したという場面だ。
本当に生き生きとキラキラと眩しいまでに輝いていた。
それが彼女の芸能生活の最初の出発点だった。
本の中で幾度となく繰り返される彼女の可憐さ、繊細さ、完璧主義が、すべてを物語っていると思える。
彼女の若さゆえの一途なまでの潔癖な真面目さが、自分自身を死という決断を選ぶほどの状態にまで導いてしまったといえるだろう。
男と女の恋の戯言のなれの果てが彼女の死のすべての原因ではないことはこの本を読めば一目瞭然だと解ってもらえることと思う。
この本を読めばきっと彼女の純粋無垢なまでの精神に触れ、心が洗われる思いがするであろう。
彼女のことをもっと心から理解をしてあげたいというそんなあなたにお勧めの内容だ。
彼女のファンだったらぜひ今すぐこの本を入手し読破して、彼女のすべてを制覇して欲しいと思う一冊だ。

