四谷四丁目の交差点で赤信号につかまったのが十二時六分。細貝は見慣れた「高橋・大木戸ビル」を指差して、新人のBに説明しかけた。


「ほら、あそこに看板が見えるだろう、あれがサンミュージックだよ」 細貝にとっては何度も取材で訪れたことのある場所、いわばそれは見飽きた風景だった。


もし新人のBを同行していなければ、そのビルを見上げることもなかっただろう。


 だが、新人研修で文化部に配属されていたBには、ひとつひとつのことがものめずらしかった。


しかも今日は「アイドルの自殺未遂」という事件の取材である。


多少の興奮を抱きながら、ベテラン記者の言葉にうなずき、ビルを見上げた。


 その時である。二人の目に上から落ちてくる何か黒いものが映った。


 まるで空を飛んでいたスーパーマンが急降下で降りてくるような感じの何か。それは直角に落ちるのではなく、やや角度をつけて落下してきた。細貝の目には、髪の毛らしきものがやたらにヒラヒラとしているのが見えたが、それが何なのかはわからない。


しかも地面に到着した瞬間、二本の棒のような何かがバウンドしたのが見えた。


「…………」


 ベテラン記者と新人は一瞬、目を合わせた。そして、お互いに「見たよな」という顔をした。


 先に口を開いたのは細貝だった。


「いまのマネキン人形じゃないか?」


 首をかしげながら、新人が答えた。


「えッ、黒いゴミ袋みたいでしたよ」


 同乗のカメラマンと運転手は二人とも「何も見てないよ」と言った。


 事実、落下地点に目を戻すと通行人たちは何事もなかったように平然と歩いている。


 やがて信号が青に変わり、彼らを乗せた車は右折しながらビルの横を通過した。


「ほら、やっぱりゴミ袋ですよ。ゴミのオレンジがくだけちゃってるもの」


 新人が勝ちほこったように笑った。


参考文献右矢印プロローグ より一部より抜粋


これは読んでいて非常に恐怖と戦慄を覚えたんですけど、よかったらみなさんも、ぜひ、読んでみてください。叫び


これはもちろん私が書いたわけではないですが、すごく文章慣れしていて、事情に詳しい人だなって思いました。ひらめき電球(もしかして、この文章の中に出てくるベテラン記者さんかまたは新人の記者さんかもしれませんね)


なんかでも、真面目にもう22年も前の話だけど本当に何度考えても切なくなりますよね。しょぼん


これを書いた人が岡田有希子さんのファンかどうかはわかりませんが、少なくとも彼女の死に対して多大な関心と興味を抱いているのは間違いないと思いました。チョキ


少し揶揄的な表現が多いですが、文章構造は高等テクニックを感じさせるものがあって見習うところが多いなって思いましたね。得意げ


これだけスラスラカッコイイ文章が書けたらいいなとも思いました。グッド!


岡田有希子さんの死体だってすぐ気づかないところの文章の流れがじわじわとせまりくる恐怖感があってとても読んでいてドキドキ感があってスリルがありました。合格


全文を読むともしかしたら少しグワイが悪くなる方もいるかもしれませんが、もし自分がすぐグワイが悪くなるたちだったら全文を読むことはお勧めしません。ショック!


大丈夫へっちゃらって思う方はどうぞお読みください。べーっだ!キラキラ目キラキラ


少なくとも残酷画像はないのでそれは安心してくださいね!!ニコニコ