車中泊で快適に眠るために、

ポータブルエアコンを検討している方は

多いのではないでしょうか。 

私もネットで情報を集めていたところ、

EENOURから登場した「PA800」というモデルが

かなり注目されていることを知りました。

 冷暖房対応で一年中使えるというこの製品ですが、

実際のところ真夏の車内を

しっかり冷やせるのか、その実力を整理してみました。

EENOUR PA800の基本性能とポータブルエアコンとしての立ち位置

PA800は、キャンプや車中泊、

さらには自宅の作業場などでも使える

工事不要のポータブルエアコンです。

 最大の特徴は、パナソニック製の高性能な

コンプレッサーを搭載している点にあります。

 冷却能力は最大6,300BTU、

暖房能力は7,000BTUとなっており、

従来のポータブルモデルと比べても

非常にパワフルな設計です。

 

運転モードは冷房だけでなく、

暖房、除湿、送風、スリープの5つが用意されています。

 これにより、夏の暑さ対策だけでなく冬の

冷え込みや梅雨の湿気対策まで、

一台で完結させられるのが強みです。

本体重量は約11.5kgと、

このクラスのエアコンとしては比較的軽量で、

取っ手を使って持ち運ぶことができます。

車中泊での冷却性能は?実際の冷え方の傾向

気になる車内での冷え方ですが、

スペック上は約3分で吹出口の

温度を8〜12℃低下させるとされています。

 実際に車内で使用した人たちの声を

調べてみると、ハイエースのような大きな車体でも、

1時間ほど運転すれば室温を数度下げることが

できたという報告が見受けられます。

 外気温が30度を超える炎天下では、

さすがに家庭用エアコンのようなキンキンの

状態にするのは難しいかもしれませんが、

夜間の車中泊であれば十分すぎるほどの

冷却能力を発揮するようです。

 

一方で、軽自動車などの狭い空間であれば、

日中でもかなり効果的に温度を下げられると

いう意見もありました。

 

 デュアルエアフローシステムを採用して

いるため、冷風を効率よく循環させ、

車内の温度ムラを抑える工夫がなされています。

 

 ただ、窓の断熱処理や排熱ダクトの設置方法を

工夫しないと、せっかくの冷気が台無しに

なってしまうため、

そこは使い手の腕の見せ所かもしれません。

業界初の自動洗浄機能がもたらすメリット

PA800の非常にユニークな点は、業界でも珍しい

「自動内部クリーン(セルフクリーニング)」機能を

搭載していることです。

 約20分かけて、内部で結露、凍結、剥離、乾燥、

除菌というサイクルを自動で行います

 これにより、エアコン特有の嫌なニオイの

元となるカビやホコリを効率的に除去してくれます。

 

アウトドアで使用するとどうしても

汚れが気になりますが、この機能のおかげで

お手入れの手間が大幅に減るのは嬉しい

ポイントです。 さらに、取り外し可能な

フィルターは水洗いにも対応しています。

 個人的には、長く清潔に使いたいという人に

とって、この機能が購入の決め手になる

可能性も高いかなと感じました。

夜間の使用で気になる動作音と静音性

車中泊で使う場合、寝ている間の音の

大きさは無視できない問題です。

 PA800の運転音は約40〜58dBとされており、

これは静かな住宅街や普通の会話程度の

音量に相当します。 

スリープモードを利用すれば、

風量を抑えた低騒音運転に切り替わるため、

深夜の静かなキャンプ場でも使いやすい

設計になっています。

 

利用者からは「思っていたより静か」と

いう声が多い一方で、

「それなりに送風音はする」と

いう冷静な意見もありました。

 

 音の感じ方は個人差が大きいので、

一概には言えませんが、これまでの

スポットクーラーと比較して格段に

うるさいというわけではなさそうです。

 

 睡眠時の快適さを重視するなら、

スリープモードを積極的に活用するのが

賢い使い方と言えるでしょう。

ポータブル電源での運用と消費電力の目安

ポータブル電源を使って運用する場合、

消費電力がどのくらいかは非常に重要なポイントです。 PA800の最大消費電力は520Wとなっており、

冷房や暖房をフルパワーで動かすには

それなりの出力が必要です。 

 

ただし、スリープモードや設定温度を

調整することで、消費電力を170W程度まで

抑えて運転できたという例もあります。

 

一晩中(約7〜8時間)使いたいのであれば、

1500Whから2000Whクラスの

大容量ポータブル電源を準備するのが

現実的だと思われます。

 

 AC電源だけでなくDC48V入力にも対応

しているため、対応する電源ユニットを

持っていれば、より効率よく電力を供給

できるメリットもあります。

 キャンプ場の電源サイトを利用できるなら、

バッテリー残量を気にせず快適に過ごせるはずです。

PA800を導入する前に知っておきたい注意点

高性能なPA800ですが、実際に使う上での

注意点もいくつか見えてきました。

 まず多くの人が指摘しているのが、

付属のACアダプターが予想以上に

巨大であるという点です。 

本体はコンパクトにまとめられていますが、

この重くて大きなアダプターの置き場所を

車内で確保する必要があります。

また、エアコンの宿命ですが、

除湿機能が強力な分、ドレン水(排水)も

しっかり出ます。 

 

連続排水ホースを接続できるようになって

いますが、車内で使う場合は排水を

溜めるタンクの用意や、ホースの取り回しに

工夫が求められます。

 さらに、リモコンやスマホアプリでの

操作には対応していないため、

寝ながら操作したいという人には少し不便

感じるかもしれません。

まとめ

EENOUR PA800は、

パナソニック製コンプレッサーによる

高い冷暖房性能と、自動洗浄という

革新的な機能を備えた一台です。

 

 車中泊においては、特に出力の

大きなポータブル電源と組み合わせることで、

真夏の夜を劇的に快適なものに変えて

くれるポテンシャルを秘めています。

 

巨大なアダプターや排水の処理など、

ポータブルゆえの課題もいくつかありますが、

それ以上に「どこでも冷暖房を持ち運べる」と

いうメリットは大きいと感じました。 

正直なところ、価格は決して安くはありませんが、

一年中アウトドアを楽しみたい人にとっては、

投資に見合う価値がある製品かなと思います。

 自分の車や旅のスタイルに合うかどうか、

じっくり検討してみる価値は十分にあります

 

参考にしていただければ幸いです。