浮世絵:芳員『新田義興の霊怒て讐を報ふ図』 | 森宮古美術*古美術もりみや

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芳員『新田義興の霊怒て讐を報ふ図』

芳員 『新田義興の霊怒て讐を報ふ図』 嘉永五年(1852) 大判錦絵三枚続


新田義興は新田義貞の次男。正平13年(1358)、鎌倉の畠山入道道誓を攻めた時、
竹沢右京之亮・江戸遠江守に六郷川(多摩川)矢口の渡しで謀殺される。
この時に義興は、「七生までも汝等が為に恨みを報ずべし」と言い残し、
後に雷の怨霊となり矢口の渡しで江戸遠江守が狂死、江戸にいた竹沢も死んだため、
矢口の渡しでは現地の住民が義興の霊を神として祀り、新田大明神と尊崇した。
浄瑠璃や歌舞伎などでも上演されることとなる。