■映画「サルバドールの朝」


これはスペインが独裁政治に統治されていた時代に

民主制導入を志して闘った青年の物語。実話。


この映画は、終始かなり詳細な描写がなされている。

なので、これから観る人には、食事しながら観ることは避けることをおすすめします。


ただ、その細かな描写が、観る側に史実の残酷さを発信する。


一番の注目点は、何より主人公の仁徳であろう。

「仁徳」とはちょっとニュアンスが違ったかもしれないが、

彼は人に「自分は間違っていない」と思わせる力がある。


それは、もともと彼がしていることが間違っていない、と多くの人が認識しているからかもしれないし

彼の複雑な家族間感情を筆頭にした心の広さ、

そして言うまでもなく彼の博識、などがこれを可能している。


多くのフィクションにおいて、正義のヒーローは最終的に幸せを手にする。


だが事実はそう甘くない。

視聴者が一番みたくなかったものを、最後には突き付けられて

この物語は終わりを迎える。


そして観る側が「終わった。。。」と思ったと思いきや

「主人公の家族たちはいまだに闘い続けている」という解説が付く。


昨今、アフリカ各国において、独裁政治を打倒せんという運動が起きている。

住民たちの命をかけた戦いが、今現実に起きている。

私たちのように、生まれたときから民主主義で守られている人にとっては

この映画は観る価値のあるものと思う。


ちなみに、この映画の主人公を演じたダニエル・ブリュールがすごくかっこいいっ。

英語とスペイン語が堪能とのこと。

彼の他の映画を観ようと調べてみたが、内容がおもしろそうで、かつ日本語訳付きの作品が

少なくて、残念。