さて、今日はアバターです。
3Dで話題になり、「所詮3Dだけが"ウリ"の映画だろう」と思ってみましたが、
「絶賛」はしませんが、それ以上のものではありました。
一番すぐれているのは、映像でしょう。
獣に襲われる場面の迫力、鳥の集団の飛ぶ風景、空中の滝などは圧巻。
ストーリーは予想に反することなく進んだわけで、特筆しませんが、
誰よりも先にかつ派手に「アバター」という存在の倫理的問題を突き付けたことには意義があると思います。
とはいえ、今の時代、「きれい」「感動的」な映像は、きっと誰しも目にしたことがある。
だから、この映画の映像が優れているといっても、観た人が自分の経験と照らし合わせて
「相対的な」評価をするしかない。
その際に、「前回観た映像よりもずいぶん繊細な映像になった」という映像技術の評価だけでなく
その映像の背景にある描写を無視して評価することは出来ない。(いや、出来るがそれは意味がないと思う)
それを考えると、この映画にある「背景」が、「もののけ姫」や「スターウォーズ」や「ジュラシックパーク」などと
あまりに類似しているため、感動が薄れてしまっていた。
ちなみに、どんな物語でも、恋愛感情をどのように織り込むかは
結構難しいテーマかと思う。特に活字でなく映像で見せる作品においては。
一度男女が結ばれてしまうと、それをその後の展開でイチイチ無視できなくなり
それが少々邪魔に思ってしまうことが少なくない。
ちなみに宝塚の作品を手掛けている劇作家が以前言っていたが
「宝塚のメリットの一つに、主役の男女が、特に肉体関係を持たなくても『愛し合っている』表現が出来る」
と言っていた。
今思うと、非常に特異な世界であるが、使いようによっては、それは大きなメリットとなりうると思う。
そして、今回のアバターにおいて、ネイティリが男の方がよかったかも、と思っているのを
添えて終わりにします。