みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。

 

この度、4月29日から5月1日にかけてフィリピン、シンガポールへ視察に行きました。女性閣僚等4人、ADB総裁と各国大使、活躍する日本人女性等、海外で子育てするママさんたちにお会いし、課題をお伺いしてまいりました。どちらの国でも温かく出迎えてくださり、大変学びの多い旅となりました。

2カ国での視察の様子をそれぞれ下記に詳しくご報告いたします。

 

 

【フィリピン】

フィリピンでは、フィリピン労働雇用省を訪れました。雇用労働省DOLAのオラリア海外雇用庁POEA長官及びカクダック雇用福祉庁長官と会談しました。会談では、水際対策緩和後の技能実習・特定技能制度によるフィリピン労働者の日本への入国やフィリピン女性雇用などについて意見交換を行いました。

会談後には、福島県飯野町産のふくしまシルクネクタイを贈りました。

 

また、フィリピン大統領府直属『女性役割国家委員会』のモンタノ委員長(次官級)とも会談を行いました。日本が120位のGGI(ジェンダー・ギャップ指数)が、フィリピンは世界17位と女性活躍先進国。日本にも看護師・介護士など多くの女性労働者を送り出してくれています。「日比共同プロジェクトを進めたい!」と話が弾みました。

 

そして、世界銀行系列の途上国支援金融ADB(アジア開発銀行)の浅川総裁とフィリピンで会談を行いました。会談にはADBの女性幹部である川脇官民連携部部長、児玉副官房長が同席しました。ADBでは、ジェンダー平等を徹底し、女性が入っていない会議は会議として成立しないと考えられています。意思決定プロセスに女性が入ることはダイバーシティの観点から考えても重要なことです。また、外部の会議に招かれたときにも女性が入ってない場合は会議の参加を断るというルールがあるそうです。まさにリーダーシップを発揮していらっしゃいます。

浅川総裁に、福島県飯野町産のふくしまシルクネクタイ(ウクライナカラー)と脱炭素プラスチックで作られたSDGsバッヂを贈りました。

 

 

【シンガポール】

シンガポールでは、テオ情報・デジタル担当大臣と会談しました。女性活躍、子育て両立、女性のデジタル転職、男女賃金格差、障がいのある子どもたちへの教育など、話は多岐に及び盛り上がりました。テオ大臣には、福島県いわき市由縁のシュタイフのテディベアを贈りました。とても喜んでくれました。

 

また、シンガポールのグレイス・フー環境大臣ともお会いしました。9年前、彼女が副大臣の時、来日した際に私の大臣室を訪ねてくれた時のことを忘れません。当時、彼女の子どもは8歳、私の下の娘が10歳で、お互い子育てしながら仕事を両立させる苦労を語り合ったのが懐かしいです。今回、シンガポールに来るにあたって最も会いたかった1人でした。

 

そして、シンガポールではマサゴス大臣(女性問題担当)とも会談を行いました。日本とシンガポールがどのように女性活躍を進めてきたか、また、この女性活躍という分野で2国間の協力強化のためにはどうしたらよいか、など実りのある議論を行うことが出来ました。

 

 

【主な面会者(順不同)】

●フィリピン

サンドラ・モンタノ女性の役割国家委員会委員長(大統領府直属)

ベルナルド・オラリア海外雇用労働庁POEA長官

ハンス・カクダック海外労働福祉庁長官

浅川雅嗣ADB(アジア開発銀行)総裁

川脇官民連携部部長(ADB女性幹部)

児玉副官房長(ADB女性幹部)

 

●シンガポール

マサゴス・ズルキフリ社会・家庭振興大臣

グレイス・フー持続可能性・環境大臣

ジョセフィン・テオ情報通信大臣

シム・アン外務兼国家開発担当上級国務大臣

SIAC(シンガポール国際仲裁センター)グロリア・リム・チーフエグゼクティブオフィサー

シンガポール日本人会と子育てする日本人ママたち

駐シンガポール山崎純大使

 

 

3日間の滞在でしたが、フィリピン、シンガポールで沢山の方々にお会いでき、有意義な時間を過ごすことが出来ました。今回の海外視察での経験を活かし、女性活躍をより一層推進し、全力で職責を全うしてまいります。

 

SIACの視察とシンガポール日本人学校視察については後日報告します。