みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。

 

先日から連載している「バタバタ日記」。私の秘書官との日々の奮闘をまとめています。

 

 

#2児のママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記 第4弾(秘書官サイド)(末尾に補佐官サイドも)

福島県を歩いていると「『秘書官のバタバタ日記』読んでます!内容が自然体で面白いのよねー」と、またもやファンの声が寄せられた。よし、ご期待に応えて今日もお届けしましょう!(でも、よく考えたら秘書官ばかりが書いている。そこで末尾に私も書いてみた!)

 

●2021.11.12(金)

【初の官邸勤務】

 着任日から3日目でようやく官邸に勤務することになったが、補佐官の朝のお迎えは無し。私は普段通り保育園に子供を預けて出勤した。

 ご自宅までのお迎えをしないのだから、せめて官邸の玄関では待とうとスタンバって、お出迎え。しかし、補佐官は「パスがあれば自分で部屋までいくから、玄関までわざわざ来なくてもいい。」との、早速のお気遣い。また、どうしても時短勤務だと直接のコミュニケーションの期間が少なくなってしまうことから、携帯電話も駆使して日々のやりとりを行うことをご提案いただいた(ただし、夜間や土日は返信は不要との条件付き)。これにより、補佐官からの指示もそれに対する私からの確認事項も迅速に行うことができ、とてもありがたい。

 官邸勤務初日だが、定時(17時15分ごろ)には退庁し、問題なく保育園へのお迎えもすることができた。

 

(補佐官サイド)

 今日は長女の誕生日。昨夜から夜中の0時を過ぎて最初に「おめでとう」と言いたくて、補佐官室でその話をしたら、秘書官が「それは大事ですよね!!」と盛り上がり、私の携帯のアラームを23時59分に設定して秘書官と「これで完璧だねっ」と確認。おかげで0時に無事娘に『おめでとう』と言えた😄、、、という朝の着任3日目だが、官邸へ向かう補佐官車の中での写真の表情は緊張している。秘書官が官邸の前でビシッと立って待っていたので「わざわざお迎えしなくていいよ」と伝える。寒いしね。ママが冷えて体調壊してはいけない。補佐官室で省庁の職員と打ち合わせ(と言っても留学時代からの20年前からの知人。官邸で打ち合わせするようになるとは奇遇だ)。秘書官はそんな私たちの冗談飛ばしながらの打ち合わせの横で真剣に控えている。その後、私は天皇陛下をお迎えしての国会開会式へ向かい、自民党幹部へ補佐官就任の挨拶回りをする時に再度秘書官と落ち合う。与党自民党との連携は政府にとって重要だ。秘書官にそんな話をしながら一緒に歩き、飲み込みの早い子だなぁと思いながら、また分かれて私は国会の委員会へ。委員会を3つ終えて再度補佐官室に戻り、明日の日程などを打ち合わせしてからマスコミの取材を受けにひとりで国会事務所へ戻る。取材が終わり『あっ5時15分、秘書官が帰る定時だ!』と思い秘書官に電話して、「私は戻らないから帰っていいよ」と伝える。帰宅すると誕生日の娘が待っており『この子も秘書官のお子さんのように赤ちゃんだった、、』と0歳の赤ちゃんを連れてアメリカへママ留学した時を思い出し感慨に浸ってしまった。当時どれだけ多くの人に助けられたことだろう。秘書官の両立環境に配慮することは、あの頃の私の恩返しでもあるのだ。

 

 

#バタバタ日記

#ママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記 第五弾 (秘書官サイド)

(今朝、東京大学の柳川先生に秘書官を紹介すると『あっ噂の、、、!』と言われた。うちの秘書官はもうそんな有名人になったのか?さては柳川先生もバタバタ日記のファンらしい。そんな秘書官のあるまじき失態とは⁉︎ )

 

【2021年11月15日(月)あるまじき失態にまさかの。。。】

 本日は官邸へのお戻りが私の退庁時間間際で、最後に少し打ち合わせができれば、と思っていたが、前の用務が伸びられて、私は先に帰ることに。ここで常識人なら当然に一言「お先に失礼します」とご挨拶するところ、それをすっかり忘れるという失態。。すると、驚くことに補佐官の方から「秘書官の定時までに戻れないから、残らなくていい」とのご連絡が。もう、秘書官という前に社会人としてあるまじき私に対して、あきれられることもなく、お気遣いをいただきました。

 

(総理補佐官サイド)

笑。面白い🤣バタバタ日記は秘書官のこの自然体の文章が魅力ですね。写真は今朝、柳川先生、スズキトモ先生とうちの秘書官も!(撮影は、森まさこ学生インターンのれいなさん)

 

 

 

#バタバタ日記

#ママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記 第六弾(秘書官サイド)

●2021年11月16日(火)野田女性活躍担当大臣

 本日は野田女性活躍担当大臣へのご挨拶に随行。野田大臣も子育てをされながらの大臣業で、女性閣僚、女性議員、母親としてのご意思の強さに直に触れる、得難い機会だった。夕方、補佐官と日程等の打ち合わせをさせていただき、お見送りをして、ジャスト定時の時間。私もほどなく退庁し、保育園のお迎えもいつも通り。

写真は、秘書官撮影(^^)

#バタバタ日記

 

 

#バタバタ日記 第7弾 (総理補佐官サイド)

【経営者会議で『バタバタ日記』が話題に!】

 令和3年11月23日勤労感謝の日

 #G1経営者会議 の参加者から『森さん!バタバタ日記読んでる!』とか『子育てママを秘書官に採用、イイね!』と声をかけていただき、嬉しい。

 私が登壇した D&I (#DiversityandInclusion)セッションでも評価され、内閣府の抵抗を押して採用して良かったなーと感じた。

 正確には『抵抗』というより『悪意のない配慮』であり、人事担当は良かれと思って秘書官候補リストから女性を外していたのだ。『女性には官邸の激務は無理』『子育てママには秘書官の仕事は無理』という『アンコンシャスバイアス』(無意識の偏見)が働いてしまう。しかし『男性中心の深夜におよぶ働き方では無理』だが、働き方を工夫すれば両立できる(#働き方改革 )。本人が『やってみたい』と希望するならばチャンスを与えて欲しい。定時で帰り子供が病気の時は休んでも、私は全然気にしないどころか推奨するし、何より彼女は子育て両立の悩みを一瞬で共感出来るから、彼女が政策のヒントをくれる。『女性活躍補佐官』の政策が前進する。短い時間でも仕事の成果が上がるのだ。『産め!働け!活躍しろ!(いわゆる女性活躍三重苦)』ではない、産みたくて産み、働ける時間だけ働いて、能力と成果に応じた評価をもらえる、というウェルビーイングな女性活躍の新しいモデルを模索したい。もちろん『子育て中は仕事をセーブしたい』女性もいるだろう。かく言う私も子どもたちが小さい時は自分の弁護士事務所をたたんで2年間専業主婦をした。要は個々人が好きな選択をすればいいわけで、そのために選択肢を増やす必要がある。「子育てが一段落してみたら同期と異なりキャリア経験を積む時期を逸していた!」と悔しがることが無いように、ライフプランが多い女性ならではのキャリアプランも作るべきだ。そもそも男性だって小さな子供がいたら早く帰ることを『選択』出来る様にしないとおかしい。秘書官の夫も、なんとか子どもたちお迎え当番日を作ってくれているそうだ。秘書官の夫は勤務先のトップが女性になってから男性育休も取りやすくなり、第二子は男性育休をとったそうだ!夫君のバタバタ日記も読んでみたい(^^)。

 とは言え、我々は全くもってスマートに実践できてるわけではなく、子育てママ総理補佐官(子育て卒業間近)と、子育てママ秘書官(2児の母初心者)の、山あり谷あり失敗ありの(夫たちも一緒になっての)悪戦苦闘の日々である。バタバタ日記で皆さんと一緒に新しい女性活躍の姿を考えていきたい。

(写真はG1メンバーと)

#ママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記 第7弾

 

 

#バタバタ日記 vol.8

秘書官サイド⑥ 11/17

【ボスを休ませてあげられない・・・反省!】

 今日も補佐官は朝から公務に政務にと大忙し。一方で私も、色々とご相談したい案件を溜め込んでいた。お昼ご飯もままならない合間に、申し訳ないと思いつつ、エイヤで、打ち合わせお願いします!とチャレンジ。すると、嫌な顔一つされず、どうぞ、とのこと。おかげで私は仕事をスムーズに進めることができるが、補佐官に一息ついていただくことはできず・・・反省。

 なお、本日は残業デー。子供のお迎えは夫に任せて、少し遅くまで残務整理をして帰った。「あれ?もう帰ってきたの。」と何故か残念そうな息子。さては鬼のいぬ間に夜ふかしする気だったなと・・・油断ならん。

 

【総理補佐官サイドより】

 年末は各業界の要請集会が目白押し。本日は全国町村会があり、福島県からも町村会長がたくさんお越しになっているので、首長様達の席まで行ってご挨拶。

 すると「女性活躍総理補佐官就任おめでとう!うちの村職員にも子育て中の女性がおり、色々話を聞かせてくれないか?」とのお声をいただき、大変嬉しくなった。早速やります!

 自治体の男性トップ自ら言い出してくれたことに、子育てしながら働くということがまるで悪いことのように言われた私たちの時代からの変化を感じた。

 秘書官はといえば、『夫が早く帰って子供を迎えに行く日を作ってくれたので今日は残業DAYにします。』と言う。『残業なんてしなくていいよ』と言ったが『書類整理などしたいので』と言う。残業ゼロもカッコいいんだけどなー。でも、夫君がせっかく当番を申し出てくれたのだから、良しとしよう。男女で子育てをするのが本来の姿なのだから、若い2人の気概を尊重して。

 逆に私は定時で帰り、ワシントンD.C.在住の友人が帰国してきたので会った。彼女は福島県出身で、福島県にいる母親が要介護になったので帰国してきたのだ。私たちは、子育てがもうすぐ卒業だが、親の介護が始まる世代。そんな50代総理補佐官と30代秘書官のオンナ2人のバタバタはまだまだ続く、、、。

(写真は全国町村大会にて)

#ママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記  vol.8(秘書官サイド)

 

#バタバタ日記 vol.9

(秘書官サイド⑦)

【とほほの失態2連発!】11/18(木)

 本日もお忙しい補佐官。お昼ご飯を官邸の食堂でパパっと済ませるとのこと。あらかじめメニューも決めていただいて、食堂に話を通して、、、まではよかったが、いざ食堂にご案内という段階で、食堂への行き方を勘違いしておりまさかの迷子に。別の職員さんに助けを求め無事ご案内できたが、貴重なお時間を割いてしまった。ちなみに私がワタワタしている間も、補佐官は手持ちの資料の確認を静かにこなされていた。

 夕方にお客様ご来訪の予定だったが、時間になってもいらっしゃらない。確認すると、既にお帰りに…。私がお迎えに上がって案内しなければならなかったことが判明!平謝りの私に「お作法がわかってよかったね。また次があるわよ。」の一言…もう、言葉もございません。

 

(総理補佐官サイドより)

 この日は朝イチで官房長官→防衛大臣→世耕参議院自民党幹事長→関西経済連合理事、萩生田文科大臣→山口環境大臣→新妻復興副大臣、、と面会が立て続けに入り、昼ごはんは11時から数分で食べるしか無いという日程だったが、官邸内の食堂へはわかりにくい通路になっているため少しタイムラグが生じた。が、なんとかクリア。

 夕方、全国市長会長が官邸においでになるので是非森まさこ補佐官室へもお寄りいただこうと思っていたが、行き違いがあり、今回は残念。官邸内の来訪は通常と勝手が違う。秘書官が責任を感じていたが、私のほうがかえって申し訳ない。というのも秘書官はお子さんのお迎え時間をずらして張り切って準備していたのだ。子育てとの両立の中で仕事でも成功体験を味わってもらいたいものだが、そのためには上司の私も過不足なく指示をしなければならない。今日はあまりにもバタバタの忙しさで秘書官に任せきりであった。私も官邸勤務は初めてだし、秘書官も初心者。次に向けて官邸内を熟知しスムーズにお客様をご案内出来るようにしよう!

(写真はバタバタスケジュールの一部)

#ママ秘書官と総理補佐官の子育て仕事両立バタバタ日記 vol.8

 

これからも「愛するふくしまを守り、未来を切り開く!」の決意の下、全力で職責を全うさせていただきますのでよろしくお願いいたします。