みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。

 

 本日は、来たる17日に告示、29日に投開票が行われる自民党総裁選の仕組みと組閣までの通常の流れ、最後に衆議院選挙スケジュール予測についてお届けします。

 

自民党総裁選の仕組み

 

 まず、自民党総裁選とは、自由民主党の代表である総裁を選出する選挙を指します。総裁選の候補者となるためには、

 

1.党所属の国会議員であること。

2.党所属議員20名からの推薦を得ること。

 

以上の2点を満たす必要があります。

 

 投票者と得票数の配分方法が異なる2種類の投票の結果により、候補者の中から当選者を決定します。

 2種類の投票とは、議員投票と党員投票を指します。議員投票は自民党所属の国会議員、党員投票は全国の自民党員や党友などにより投票が行われます。いずれも投票者は単記無記名で1人1票を投じます。しかし党員投票においては、各候補者の得票数を基に、自民党所属の国会議員数と同数の票(総党員算定票)がドント方式により各候補者に配分されます。

 

 上記の投票により、議員投票の有効票数と総党員算定票を合算した数の過半数を得票した候補者が当選し、総裁に選出されます。仮に過半数を獲得する候補者がいない場合には、得票数上位2名による決戦投票が行われます。

(出典:自民党公式HP; https://www.jimin.jp/news/information/201991.html

 

 

総裁選から組閣までの通常の流れ

 

 新総裁決定後は臨時国会が召集され、衆参両院でそれぞれ内閣総理大臣指名選挙が行われます。各院の指名選挙において、過半数を得票した議員が院の指名者として選出されます。両院の指名者が一致する場合には、当該の議員が内閣総理大臣として選出されます。しかし、仮に両院の指名者が異なる場合には両院協議会が開会され、衆議院の優越により事実上は衆議院における指名者が内閣総理大臣として選出されます。

 

 内閣総理大臣に選出された議員は、直ちに内閣を構成する国務大臣を任命し組閣を行います。

(森まさこが第4次安倍第2次改造内閣時に国務大臣に任命され、辞令を交付された際の写真)

 

 

衆議院選挙スケジュール予測

 

 今月3日、菅総理が総裁選不出馬を表明されました。それに伴い新総理指名を目的とする臨時国会召集が10月上旬と予想されるため、日程上の制約により衆議院選挙が11月上旬にずれ込む見通しです。衆議院議員の任期満了は10月21日ですので、現憲法の下では初の任期満了後の選挙となる可能性があります。

 

 

 新総裁決定までの期間に政治空白を生じさせることのないよう、引き続き全力で国民のみなさまのために邁進していく所存です。