みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。

 

3月3日の予算委員会(TV中継)にて自民党代表で質問に立ちました。

インターネット審議中継にアーカイブが配信されていますので是非ご覧ください。

URL:https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/sp/detail.php?sid=6153 

 

第6回は、コロナ禍の女性救済についてです。

 

<森の質問内容>

 コロナ禍の女性救済について質問をしたいと思います。

 総理は、着任早々、不妊治療など、子供が欲しいのになかなか授からない御夫婦やカップル、女性も男性もですけれども、困っている方、なかなか政治の光が当たりにくい分野に対策をいち早く打ち出していただきました。今日はコロナ禍の女性の救済も改めてお願いしたいと思うんです。

 自民党女性活躍推進特別委員会で二月十八日に官邸に、総理官邸に行って総理に要請をいたしました。雇用者数の減少は男性の倍の七十万人以上に上り、野村総研によれば、パートやアルバイトのシフト減した女性は推計九十万人もおり、その六割は支援を受けることができることを知らず、知っていても申請をしていないそうです。自殺者数は、十年以上減少が続いていたのに、昨年は九百三十四人も増加をしております。DVや性被害の相談も増加をしています。

 そこで、この女性活躍推進特別委員会の要請の中では、女性の困っている皆様、特にシングルマザーや困窮家庭の皆様に、この年度末のシーズンに卒業や入学が重なりますので現金給付をしていただきたいということ、もう一つはコロナ離職者にデジタル転職と就職までの企業とのマッチングを一気通貫でしていただきたいということ、そして三つ目は自殺の対策ということをお願いいたしました。

 これについて、何とか実現を図っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<田村大臣>

 これ、いろいろと御要望をいただいておるのは私もお聞かせをいただいております。

 非常に、女性を含めて、収入が減られた方々等々に対してどう支援していくか。緊急小口支援というものがあり、そして総合支援貸付けというものがありということで、実態からいきますと、もうこの緊急小口、もうお借りになられている方々たくさんおられますので、こういう方々に対しては、世帯主と借りた方、このお二方で住民税非課税ならば、これは令和三年、四年、非課税ならばこれはもう一括で償還免除ということにいたしました。

 そして、総合支援資金に関しては、さらに最大三か月、これ二十万円ですので、六十万円ということになると思います、六十万円貸付けをさせていただきますが、これも、償還時、住民税非課税ならばこれは償還免除という形にするということでございますので、こういうものを是非とも使っていただけると、一回限りの何かよりかは、最大で六十万円ということでございますから、もちろん今までの分もありますから、全部入れると二百万円なんですね。こういうものを御利用いただきたいというふうに思います。

 雇用でありますけれども、これに関して言うと、雇用は、特に非正規で働いておられる方々が職を失った、例えば飲食店等々で非常に職が急にこのようなコロナの状況の下で時短営業やいろんな形でなくなる、こういうことがあります。こういう方々は、要はもう飲食店から飲食店というわけにはなかなかいかないということでございますので、他の職種にという形が多いと思います。ここにトライアル雇用を対象を広げまして、こういう方々、トライアル雇用で雇主に関して助成が出るという形。

 併せて申し上げれば、求職者支援制度というのがあります。これに関して申し上げれば、生活資金を得ていただきながら訓練を受けていただいて、就職訓練を、職業訓練を受けていただいて、その上で就職いただくと。その中に、例えば今言われておるようなITのスキル、この標準化みたいなものをする中においてその技術を学んでいただく。ただ、働きながら多分訓練を受けていただくということですので、シフトなんかの場合は所得要件の緩和でありますとか、あと出席要件の緩和、それから訓練時間や日数、こういうものに関しても弾力化しまして、受けていただきながら働いて、いろんな技術を学んでいただいて、そこにさらにコロナ対応のステップアップ窓口というのを、これハローワークにつくっております。これは個人で伴走型ですから、その下でしっかりと、こういうスキルを持ったからこういう職業というような、そういうつなぎまで含めて対応をしっかりやるというようなこともこの中に入れさせていただいております。

 ほかにも、職業訓練等々に関しましてもいろんな対応をさせていただいております。

 いずれにいたしましても、非常に女性の方々、非常にお困りということもありますし、最近は女性の方々の自殺も非常に増えておられるという状況がございますので、それに対しても、これ、やはりアウトリーチ型って非常に重要でございまして、SNSなんかでいろんな悩み相談、電話相談なんかだと今は二十四時間で、世界中で対応いただいて二十四時間であるんですが、地域地域でSNSで、何かあったときに、危険なメッセージが出たときにもうすぐにアウトリーチで対応いただけるような、NPO団体、全国で今いろんな組織、連携していただいております。そういうところからアウトリーチ型でいって何とかいろんな対応をしていただく中で、命を失われるということを防いでいく、こういうような対応もいたしておりますので、様々な形で女性を支援をさせていただく中において対応させていただきたいと思います。

 いろんな御要望いただいておるのは我々も重々承知いたしておりますけれども、今このようなメニューの中ででき得る限り支援をさせていただきたいということでございますので、御理解をいただければ有り難いというふうに思います。

<森まさこ>

女性が、職業訓練の話ですけれども、なかなか使えていないという現実があります。もうちょっと初歩的な訓練で女性に特有のものをつくってはいかがでしょうか。田村大臣とあと丸川珠代男女共同参画大臣にも御答弁いただきたいと思います。

 

<田村大臣の答弁>

 メニューに関しては我々も不断のいろんな見直しをいたしたいというふうに思います。

 重要なのは、やっぱり伴走型、先ほど申し上げた、ただ単に学んでいただいただけじゃなくて、それを次の就職につなげるという、そこまでやっぱりしっかりとお手伝いさせていただくことが大事だと思いますから、女性の方々が比較的学びやすいもので、しかもニーズのあるもの、こういうものをしっかりと我々取り入れてまいりたいというふうに考えております。

 

<丸川大臣の答弁>

 ありがとうございます。

 男女共同参画基本計画第五次計画でも、コロナウイルス感染拡大による女性への影響ということを大きく取り上げさせていただきました。

 そうした中でも、今御指摘のありました職業訓練でございますが、現場においてニーズとそれから実際訓練されたい方の要望が必ずしも重なっていないという現状がございます。こうしたことのマッチングというのは、本当にまさに今、田村大臣がおっしゃってくださったような伴走型、こういう方向で訓練するとより仕事が見付かりやすいですよと、今の求人の、市場の状況というものをしっかり踏まえてアドバイスをしていくということが大事ではないかと思っておりますので、是非、田村大臣とも連携をしながら、より仕事に結び付きやすい、より早く仕事が見付かりやすい職業訓練、それをニーズを満たす形で実現をしてまいりたいと思います。

 

<森まさこ>

 是非よろしくお願いしたいと思います。