みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。


1月8日夜遅く、国外逃亡したカルロス・ゴーン被告人が記者会見を行いました。それを受け、深夜ただちに法務大臣として、臨時記者会見をいたしました。

カルロス・ゴーン被告人は自身が潔白だというのであれば、司法の場で正々堂々と無罪を主張すべきであります。

我が国の刑事司法制度は、個人の基本的人権を保障しつつ、事案の真相を明らかにするために、適正な手続を定めて適正に運用されております。 

刑事司法制度は各国の歴史や文化に基づき長期間にわたって形成されてきたものであり、各国の司法制度に一義的な優劣があるものではなく、刑事司法制度の是非は制度全体を見て評価すべきであり、その一部のみを切り取った批判は適切ではありません。

 


以下会見の様子です。

 



なお、会見後に会見内容を日本語、英語、フランス語の三か国語で法務省ホームページに公開いたしました。

我が国の刑事司法制度が世界中の方々に正しく理解していただけるよう、今後も、情報提供を行い疑問に答えて参る所存です。 

国際的な発信もしっかりと取り組んで参ります。
日本語:http://www.moj.go.jp/kokusai/kokusai04_00001.html
英語:http://www.moj.go.jp/EN/kokusai/m_kokusai03_00001.html
フランス語:http://www.moj.go.jp/content/001312219.pdf

また、ゴーン被告人の会見は、抽象的なものや論旨が判然としないもの、根拠を伴わないものにすぎず、世界中に誤った認識を拡散させかねないものでした。

私も速やかに会見をし、反論しましたが、翌1月9日朝も会見を開き、前夜述べた点に加えてゴーン被告人からの批判に関する記者からの質問に答えました。

以下会見の様子です

 


会見内容が法務省ホームページに掲載されております。

以下リンクです。
日本語:http://www.moj.go.jp/kokusai/kokusai03_00011.html
英語:http://www.moj.go.jp/EN/kokusai/m_kokusai03_00002.html

政府として、関係国、国際機関等とも連携しつつ、正義の実現に向けて粘り強くあらゆる手段を尽くして参ります。


■ 12月23日以降の活動のご報告

◇12月23日(月)
あおり運転の厳罰化について検討するため、法務大臣として諮問します。今朝の記者会見で発表しました。

◇12月25日(水)
福島民報高橋社長、福島民友の五阿弥社長に今年のご報告に伺いました。

「あおり運転」の厳罰化を諮問、また、深刻な人で不足に対応するため特定技能制度を整備、さらに、所有者不明土地についても取り組んでおります。

また、50年ぶりに我が国で、約100か国が集う国連刑事司法会議(京都コングレス)において私が議長を務める方向であることをご報告しました。

養育費の不払い問題や、児童虐待など子どもたち、性犯罪被害など女性や弱者を守ります。

◇12月26日(木)
全国中学生作文コンテスト中央大会の表彰式を行いました。

受賞作品それぞれに力強いメッセージが込められ、とても胸が熱くなります。

この機会にできるだけ多くの人にこの素晴らしい作品を読んでいただき、改めて人権について考えるきっかけとしてほしいと思います。

◇12月27日(金)
(1)閣僚懇談会にて、男性国家公務員の育児休業の取得促進について報告があり、すべての男性国家公務員が、育児に伴う休暇や休業を取得できるよう、具体的な方策を取りまとめました。日本では取得率6%の男性育休ですが今や男性の約八割が取得を希望しています。この現状を変えるべく、消費者大臣の時に消費者庁男性育休100%を達成するなど取り組んで参りました。また、法務大臣に就任したその日に省内の男性育休取得率100%を達成するよう指示をしております。今後とも男性の育休取得率向上に取り組んで参ります。

(2)閣議にて、年末年始の危機管理対応について、総理から指示がありました。
自然災害をはじめとした緊急事態に適切に対処し、国民の生命と財産を守ること。これは政府に課せられた重大な責務です。年末年始においても、緊張感を持って、危機管理に万全を尽くしてまいります。

◇12月31日(火)
12月31日、カルロス・ゴーンが声明を出したため私はいわき市から直ちに大臣室に戻り事実関係の把握を含め、適切な対処に努めるよう関係当局に指示をしました。
その後本日まで年始も連日大臣室に登庁し対応いたしました。



◇1月1日(水)
皇居にて全閣僚揃って新年祝賀の儀に参列し、天皇皇后両陛下に拝謁しました。

天皇陛下よりお言葉をいただき、今年もまた国家国民のために全力で働く決意を新たにしました。
総理と官房長官へ緊急事案の報告をいたしました。

◇1月2日(木)
インターポールにカルロス・ゴーンの指名手配を要請。
刑事局に保釈逃亡の対策を指示いたしました。

◇1月4日(土)
カルロス・ゴーンの指名手配がICPOで確定(現地時間1月3日)
を受け、大臣声明の検討を開始いたしました。

◇1月5日(日)
大臣コメントを出す。

◇1月6日(月)
保釈中であったカルロス・ゴーン被告人の逃亡に関して、記者会見、日本政府は令和2年1月2日に国際政治警察機構ICPOに国際逮捕手配書(赤手配書)の申請を行い、フランス時間3日に手配書が発行されました。

◇1月7日(火)
(1)ゴーン被告人の不法出国を踏まえ、直ちに、出入国在留管理庁に対し、関係省庁と連携して出国時の手続きの厳格化を図るよう指示をしておりましたが、これを踏まえ国土交通省がビジネスジェット専用施設等において全ての大きな荷物の保安検査(X線検査等)を義務化しました。

(2)法務省にて、年頭所感を述べました。

今年は国連の国際司法会議(京都コングレス)、オリンピックが日本で開催されます。緊急事態も発生する中ではございますが2020年は日本にとっても重要な1年です。

私は難題から逃げず、正義を実現するという強い意思で法務大臣を務めてまいります。


これからも「愛するふくしまを守り、未来を切り開く!」の決意の下、全力で職責を全うさせていただきますのでよろしくお願いいたします。