初体験その4 | 田舎町恋愛症候群

初体験その4

そんなこんなで薬局に買いに行けないまま
明日に決戦があると言うのに・・・・・・・・


そもそも コンドーさんは知識としては知ってるが
実物を見た事はあるが触った事は無い
もちろん装着なんぞした事も無い



時間は流れて・・・・・・・・
22時を廻った頃
中学時代の友人から久々の電話が入った
いらん話に花を咲かせ気が点けば23時

あわてて電話を切り先日の薬局にバイクを走らせる


やっと目的の場所に到着したが・・・・・・・・

先日のヤンキー姉ちゃんがこないだと同じ体制で公衆電話で話し中


当然 公衆電話の隣には自分が買いたい自販機がある訳で

ヤンキー姉ちゃんが会話を終わらせない事には買えない訳でして

今日買わなきゃ チャンスが無い

知らぬ顔して一旦通り過ぎる

幹線道路を流してしばらくして薬局に進路を取る

薬局を目の前にして

ここで後方よりなにやら自分に向けて呼び止めるスピーカーの声

パトロール中の警官二人組だった

そりゃ 23時過ぎに高校生がバイクに乗って走ってるならばパトカーで職務質問されてもおかしくない


お決まりの免許証提示と質問
質問は友人宅で遊んでたと答えた

今はどうか知らないけど昔はよく持ち物検査をされていた

タバコやシンナーの類を見つける為だったろうか?


財布と免許証しか持って来てなかったので何のお咎めも無かった


もう一人の警官は薬局の公衆電話のヤンキー姉ちゃんとなにやら話してる
ヤンキー姉ちゃんは不機嫌そうにその場を退散して行った

自分は心の中で「しめしめ」と喜んで居た
免許証の照合とバイクの照合で時間を取られたがすぐ釈放された

目的の薬局は誰も居ない
間違ってもパトカーはすぐは帰って来ないだろうから
願ってもないチャンス到来

電話をしてる振りして自販機に100円玉を三枚投入

あとはボタンを押すだけ
息を飲みボタンを押した
自販機の無機質な「カタン」と言う音と同時に自販機の脇から人影が飛び出して来た


つづく