先月末にノロウイルスによる食中毒があった東京都世田谷区の昭和大付属烏山病院 で、またノロウイルスが原因の食中毒が発生し、入院患者49人が吐き気や下痢などの症状を訴えていたことが20日、わかった。
院内で給食調理が再開されたわずか2日後に発症しており、都福祉保健局では「これほど短期間に同じ施設で食中毒が連続するのは例がない事態」としている。
世田谷保健所では21日にも、同病院の給食調理について、食品衛生法に基づく無期限の業務禁止処分を出す。
同局によると、今月14日から19日にかけ、同病院で調理された給食を食べた20~81歳の入院患者49人が食中毒の症状を訴え、6人の便からノロウイルスが検出された。全員が軽症で、すでに回復している。
前回は、先月30日から今月1日にかけて患者45人が発症。同病院では、6日間にわたる給食調理の業務停止処分を受け、厨房(ちゅうぼう)内を消毒するなどして12日の夕食から給食を提供していた。
同局では、ノロウイルスの潜伏期間は数日と短いうえ、2度とも発症した患者が2人しかいないことから「新たな食中毒の発生」と断定。
前回は、男性調理師の便からもノロウイルスが検出されており、前回はこの調理師が原因となった可能性もあるとみている。
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