私の心臓と貴方の心臓を取り替えて

私が死んで

貴方が生きて

貴方が私の為に泣いてくれて

でも私の分まで長生きしてくれて

そして最後に私に出会う

そんな未来が欲しかった


そう思うほどに

貴方のいない世界は考えられなかった


それでも結局私が生きて貴方が死んだ

私の心臓を貴方にあげる、私の考えたハッピーエンド

それとまったく正反対のバッドエンド

次に貴方に会うのは何十年後

もしかしたら貴方は待っていてくれないかもしれない


私は貴方のと合わなかったこの心臓を憎むしか他ない



ねぇ待って、行かないで

そう何度言っただろう

そう何度願っただろう


叫んでも、喚いても

泣いても、憎んでも、憎んでも


貴方はいない



白い欠片になった貴方

私のハッピーエンドの筋書きでは今生きていた貴方

長生きするはずだった貴方



貴方がいない世界を考えたことがなかった

貴方がいない世界に何の意味も感じなかった


最後に貴方が言った言葉



長生きして



そんな言葉、聴きたくなかったのに



うん、と頷くことしかできなかったじゃない

約束になっちゃったじゃない

すぐにそっちに行きたかったのに

約束破ったら貴方に嫌われるじゃない


こんなに、意味のない世界なのに




ねぇ降りてきてよ

ねぇそして抱きしめてよ

ねぇ戻ってきてよ

ねぇそしてキスしてよ


それが出来ないなら、 一緒につれてって




白い欠片を粉々に

白い砂を風に乗せて

私の髪と共に

海の底へ



そして白と黒ずっと一緒に

産まれてきた場所へ

ずっと一緒に、…貴方と共に



そして私の肉体は、

今もたったひとりきり


この貴方のいない、意味のない世界で

ひとりきり




―――――――――――――


Only one


『貴方だけ』でもあるし

『ひとりきり』でもあるし