文字通り、とある父親が自分の息子へ書いた手紙を一冊の本にまとめたものである。
息子の高校の時から始まり、自分の会社に入ってから、そして社長の座を引き継ぎ、自分が引退するまで、人生の各ステージにおいて息子のために書いた手紙である。
手紙という形を取った、人生の指南書と言える。自分自身の成功や失敗を元にした人生の後輩へのアドバイスは説得力が半端ないし、それが自分の子供だから余計に愛情が感じられる。
但し、元が英語の本なので日本語にするとどうしても読みにくい。訳者が悪いとかではなく、外国語独特の表現や言い回しがあり、日本語にスムーズに直訳出来ないのは仕方ない。非常に名著であると思うが、読むのにかなり時間はかかった。