よく「信ずれば願いは叶う」「思考は現実化する」といって、願望や目標を明確にすれば実現するとうたう書籍は多い。

今まで何冊もそういった本は読んできたが、これほどその「根拠」を理論的に説明した本は無いと言って良い。

精神論ではなく全て「脳科学」の側面からアプローチしており、そういう類の本によく出てくる「宇宙」などという言葉は一切出てこない。

 

人間は自らの命を守るため、「変化をしないようにする」習性があるという。

それが良い習慣であったとしても、今までと変わったことを始めると脳がストップをかけ、やることを忘れてしまったり、やる気が起きなくなって元の自分に戻ってしまう。

これは生命を守ろうというヒトの本能からして、ごく自然なことである。

 

この習性を逆に利用すれば、将来なりたい願望を明確にして毎日頭の中でリアルに想像できる仕組みを作ってしまえば、脳は騙されてそっちが自然になり、願望に届いていない今の現実に違和感を覚え、修正しようとする。

そうすると修正するために必要な情報や手段など、今までは見えていなかったことが、見えるようになる。

 

まったく抽象論に逃げていないので、「理屈が納得出来なければ行動できない」という人にも勧められる、一読の価値ある書である。