営業コンサルタントという著者が書いた、圧倒的な営業成績を残すノウハウの本である。

 

著者いわく、売れる営業と売れない営業の差は「クロージングができるかできないか」だという。

 

自分のような営業が大の苦手な人間は、相手から「検討します」と言われたらそのまま帰ってしまうが、検討しますが後日「お願いします」に変わった試しがない。

 

この本では、クロージングは2段階で用意すべきという。第1クロージングでは、商品説明の前に「今から商品説明をしますので、もし気に入って頂けたら今日決めてくださいね」と、決断を意識する言葉を必ず投げかける。

そうすることで相手は真剣に耳を傾けてくれるようになる。

そして最後に締結を求める第2クロージングをする。

 

こういった営業トークの技術がたくさん紹介されているが、技術は技術で、根本には「自分の営業成績のためでなく相手が幸せになるために」という思いが絶対に必要だし、そのためには自分が推す商品を心から気に入っていないといけない。

自分が心から良いと思う商品と、それを使って相手にも良い思いをしてもらいたいという気持ちがあれば、あとはその「気持ち」を伝える「技術」さえ身に付ければ売れない訳がない。

 

今まで読んだ営業に関する本の中でも、かなり自分の中に落ちるところがあった、良い本である。