7月2日 道内に少なくとも昭和30年代から伝わる分げつする在来種の長ネギ(仮称・北海楽々セブン)の分げつが盛んに進んでいる。畑の写真は、5月、冬を越して1株7~10数本に分げつしたものを一本ずつ根が付いた状態で切り分け、先端の花を除去して定植したもの。移植後1カ月以上がたち、定植したネギの脇から青々とした新しい葉が勢いよく飛び出してきた。もう一枚の縦長の写真は2日に定植する直前に切り分けたネギだ。こちらは、10数本に分げつした株を土から堀り上げた時点で、すでに一本一本が分げつを始めていた。新芽はまだ白く、もとのネギから縦に根本の方から避けているのがわかる。増殖するエネルギーはすさまじい。
そういえば、2週間前、切り分けに失敗して根が切れてしまったのを、焼いて食べてみた。ネギらしい香りと甘みを感じたが、繊維が固すぎて食べられる代物ではなかった。5月初旬に食べた時は、香りよし、甘みありのおいしいネギだったのにー。おそらく、子孫を残そうと花をつけ、さらには自分の分身をつくるために糖分とか栄養分を提供し、身を削っているのだろう。