7月7日 在来種の青大豆が消滅の危機にある。農家からもらった豆から栽培して10年以上になり、粒ぞろいの豆ができる年が続いていたので、栽培が軌道に乗ってきたと、たかをくくっていた。ところが、昨年はさやの中の豆がとけるように腐ってしまう病気が発生し、収穫ゼロという衝撃の結果になった。

 そして、今年。残してあった一昨年産の豆を5月14日と17日に計120粒ほど播種したところ、苗に育ったのはたった1株だけ。おかしいと思ってポットをひっくり返して土を調べたところ、発芽していない1粒以外、豆は跡形なく消え、根だけポットの底に残っていたのが数個あった。手元にある青大豆が消滅してしまうことに危機感を覚え、6月11日に2度目の播種を実施。残り30粒ほどになった一昨年産のうち12粒、そして発芽率低下の不安もある3年前の豆50粒を畑に直接まいた。7月7日時点で一昨年産は7株、3年前のは21株が育っている。写真は一昨年の豆から育ち、葉が広がった青大豆だ。

 それにしても、5月にまいた約120粒がほとんど発芽しなかったことが謎だ。近所で長く野菜づくりをしている年配女性も、今年は大豆が発芽せず、豆が腐っていたようだ、と言う。原因は何かー。5月中旬以降の札幌の気温を調べると、最低気温が10度を下回る日が昨年より多く、発芽直後に冷気にあたって萎えてしまった可能性もある。いや、ポットをひっくり返すと、ワラジムシやダンゴムシがうろちょろしていたし、彼らがポットや畑に植えた豆にむらがってかじっている姿を過去に何度も目撃しているから、食害かもしれない。病気の発生の可能性もあり、原因不明のままだ。

 1回目の播種で生き残った1株を含め畑には計29株しかない。開花して実をつけてくれるのか、心配しながら見守っている。