土瓶蒸し―日本の秋の味覚 | 閑話休題

土瓶蒸し―日本の秋の味覚

 久しぶりに国産の松茸が手に入ったので、待ちかねていた土瓶蒸しを造った。

 材料は、鶏肉・はも・えび・銀杏・松茸で、汁は白醤油だけである。そこにスダチを用意する。

 

 小さな土瓶蒸しの土器に、これらの材料を入れて煮立てるだけである。汁にはすべての中身の旨味のエッセンスが詰まっている。その熱々の汁にスダチを絞りって飲むと、日本のまたとない秋の味がする。だから土瓶蒸しは、絞ったスダチを加えて暑い汁を飲むのを第一義とする。中身は出し殻に過ぎない。だから汁を飲み終わった後、ゆっくり味わうのが理に適う。

 

 土瓶蒸しは本当に美味しい。爽やかな日本の秋の味が詰まっている。日本人は季節の旬のものをこのように味あうのだ。日本に生まれてよかったなあ。