おはようございます(#^.^#)今日の金子みすゞの詩 『月のひかり』 | もりいさむのブログ

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おはようございます(#^.^#)


今日の金子みすゞの詩 『月のひかり』


今朝の空は、気まぐれ…。



溝掃除の時は灰色一色、パラツキ雨。


先程は、雲が切れて、青空がチラリ。


また雲って…ぼやけたお日さまの顔と光。


風まで気ままに、小枝を揺らしています。


先程、朝食のミカン、バナナを頂きましたが、気分を変えて、


干し柿を一つ頂きました。美味しいのでまた一つ食べてしまいました(笑)


これで元気が出るかな!?


これから、残務に練習、用事に買い物。あっ、仏壇の花も…。


日曜も忙しいな!ゆっくりしたい気分です。


みなさん!今日も明るい方へ一歩!悔いなく過ごしましょうね!(*^^)v
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『月のひかり』詩 金子みすゞ


   一


月のひかりはお屋根から、


明るい街をにぞきます。


なにも知らない人たちは、


ひるまのように、たのしげに、


明るい街をあるきます。


月のひかりはそれを見て、


そっとためいきついてから、


誰も貰わぬ、たくさんの、


影を瓦にすててます。


それも知らない人たちは、


あかりの川のまちすじを、


魚にように、とおります。


  ひと足ごとに、濃く、うすく、


  伸びてはちじむ、きまぐれな、


  電燈のかげを曳きながら。


   二


月のひかりはみつけます、


暗いさみしい裏町を。


いそいでさっと飛び込んで、


そこのまずしいみなし兒が、


おどろいて瞳をあげたとき、


その瞳のなかへもはいります。


  ちっとも痛くないように、


  そして、そこらの破ら屋が、


  銀の御殿にみえるよに。


子供はやがてねむっても、


月のひかりは夜あけまで、


しずかにそこに佇っってます。


  こわれ荷ぐるま、やぶれ傘、


  一本はえた草にまで、


  かわらぬ影をやりながら。